2005年6月アーカイブ

* ホテルの朝ご飯は、目玉焼きなどあたたかいメニューもあってまずまず。ホテルのママさんに、ペタソス・ホテルズ (ミコノスに 3, 4 軒のホテルがある) のイベントがビーチホテルで行われるんだけど、どう? みんな来るよ、と言われるがたぶん行かないと断る。会費が 30〜35 ユーロで、バーベキューやギリシャ料理、ドリンクが食べ飲み放題で、ギリシャの民族舞踊もあるとのことだった。毎週水曜にやっているらしいので、こういうのが好きな人にはいいかも。俺は苦手。好きな店に行って好きなものを食いたい。

* 10:30 にペタソス・ビーチホテル (プラティ・ヤロス・ビーチにある) 行きの無料バスが出るらしいので、10:25 にフロントに行くともうバスは来ているので急いで、と言われる。なんとせっかちな。ペタソス・タウンホテルに泊まっていると、ペタソス・ビーチホテルのプール, ジャグジーなども利用できる。ぷらっとプールを確認してから、他のビーチに向かうボートに乗る。10:50 出発。ボートではパラダイスビーチ, スーパー・パラダイスビーチ, アグラリ・ビーチ, エリア・ビーチに行けるが、ミコノスでもっとも洗練されているというスーパー・パラダイスビーチにいってみる。ボートで 30 分で到着。まだ、季節的にも時間的にもすいているので、船着き場から程よく離れていて、海に一番近いサンベッドに陣取る (ここなら海に入っていても貴重品の様子が見える)。サンベッドの使用料が 3ユーロ, パラソルの使用料が 2 ユーロ。

* あとは日焼け止めを塗って、ベッドに横になったり、暑くなったら海に入ったりというのの繰り返し。このビーチはヌーディストビーチ, ゲイビーチとしても有名らしく、2〜3 割くらいの人がヌードになっていて、カップルの半分くらいは男どうしだった。でもまぁ穏やかなものだ。普通に男二人組が多いなぁという感じで、特に気持ち悪さとか感じないし。

* トイレはビーチにあるレストランの奥にある。レストランの入り口とは分かれていて、特に飲み食いしないと利用できないということはないので心配ない。レストランといってもカフェテリア方式の店で、好きなものをトレーに取って最後にお会計。物価は明らかに高め。ビーチサンダルが 20 ユーロといった感じなので、飲食物以外に何か買うものがある場合は、プラティ・ヤロスで買った方がいい。レストランではいつも通り、前菜とメインを取って食べたが、あまりおいしくないしボリュームも多すぎ。まわりを見るとサラダまたはフルーツと飲み物だけという人が多い。

* ビールも 1缶飲んでみたが、泳ぐことを考えると不安になるのでそれ以上飲めず。暑いから水分補給が必要だし、景色も天気もよく、しらふでも十分気持ちいい。

* 海に向かって右側の崖の上にあるバーでは大きな音で音楽を流していた。こちらにもトイレがある。

* 15:45 にビーチホテルからタウンホテルへのバスが出るので、15:00 のボートでスーパー・パラダイスビーチを後にする。プラティ・ヤロスからタウンへは公共のバスがあるので、もっとのんびりすれば良かったかなとも思う。15:45 のバスは、実際は 15:38 には出発した。たぶんそんなことだろうと思って、早めに待っていたからよかったが、少なくともバスの運ちゃんと、ホテルのママさんはそろってせっかちだ。

* ホテルでシャワーを浴びてから、またタウンを散策。ホテルから港へ降りる階段の途中で、ネコがたくさん集まってえさを食べていた。食べる順番や、ネコどうしの力関係などを観察。

* あまりに眠いのでベネチアンポートのカフェでグリークコーヒーを飲み、さらにビールを飲んでたら夕日。朱色に染まる風車小屋を眺める。昨日に引き続きいいタイミング。カフェの店員が妙にハイテンションだった。

* けっきょく昨日昼ご飯を食べた店が一番だと思い、また同じアントニーニで夕食。グリークサラダとムール貝のワイン蒸し。ムール貝は、新宿フリゴのものより小ぶりだが、ハーブが効いていて香りがよい。あと、松やにワインのレツィーナを飲む。

* その後、村上春樹がミコノス滞在中通ったという旧ソマスバー, 現 ICON バーへ。当時の店主ソマスさんが居て、「遠い太鼓」を読んで来たという話をする。なんでも、もう歳なので若い人に店は売って、今は引き継ぎ期間中なんだと言う。一時期、本を読んだ日本人がたくさん来たので、日本語学校に通って日本語を学んだ。それなのに、ここ 5 年くらいはもう日本人が来なくなった。本が出てからだいぶたったので忘れられたんだろうね、と。もう数が少なくなったのでレアだよという、ソマスバーのマドラーを記念にくれた。くったくのない、しゃべり好きでいいキャラクターのおいちゃんだった。音楽は PC 上の iTunes でかけてた。ハウスとか四つ打ちが中心で。なんか楽しくて、ちょっと飲み過ぎた。

* 売店でアムステル (ビール) の瓶を買ったら、栓抜きが無いことに気づいて店で開けてもらって、そのままホテルに帰って飲んで眠る。

* またもやホテルの朝飯を食わずに 6:30am にチェックアウト。昨日と同じようにメトロ + エアポートバスでアテネ空港へ (実はエアポートバスのチケットと 24H チケットがいっしょではなくなったと知ったのはこの朝)。空港でチェックインしてから、空港の中を歩き回って一番おいしそうな店でパニーニとコーヒー。時間がかかったけど、注文してからじっくり温めてくれて、外側がパリパリでかなりおいしかった。場所としては、ボーディングチケットを必要としない入り口側の店。せっかくの朝食なので、こういう場合は歩き回って一番おいしそうな店を選ぶのがおすすめ。

* 今回はオリンピック航空を使わず、新参の agean air を使う。だいぶ前にオンラインで予約できて、早割のようなものなのでけっこう安かった。オリンピック航空のように出発が遅れないし満足。30 分ちょっとのフライト。キャビンアテンダントは T シャツを着ていてカジュアル。

* ミコノスの空港に着いたら事前情報通り、タクシーもバスも無い。タクシー乗り場はあったけど、タクシーはいなかった。ラッキーなことに予約してるペタソス・ホテルズの送迎バスが来ている。予約しているんだけど、というと乗せてくれた。ミコノスのホテルはけっこう送迎バスを持っていると言われているので、本当は事前に連絡して迎えにきてもらう方がいいと思う。

* 雲が多くて、単純に曇り空。こんなのエーゲ海の島じゃないよと思う。なんか寒いし、風は冷たいし。長袖のシャツが必要なくらい。

* ペタソス・タウン・ホテルにチェックインしたのが 11:00am。ディロス島行きの船の最終が正午と聞き、ささっと日焼け止めを塗って港へ。一番速いといわれる orca という船の往復チケットを買って 11:50am 発に乗る。ディロス島まで 30 分くらいで、帰りの船の出発が 13:45 だったので、ディロス島に居られるのは 1時間半弱。アポロンの神殿や聖なる泉跡、ディロスのライオン像などを見る。残念ながら時間不足でシリア人の神殿や古代劇場跡は見られず。行きも帰りも船がすごく揺れた。すごい風と波。

* 帰ってきて遅めの昼ご飯を港の近くにあるアントニーニというタベルナでとる。グリークサラダと、シェフのおすすめという、羊肉と野菜をグラタンのようにトマトソースをかけチーズをのせてオーブンで温めたもの、あとビール。値段も比較的手頃でおいしい。これくらいから空が晴れて来て、エーゲ海らしい天気になってきた。

* その後ホテルでじっくり洗濯 + 昼寝。洗濯は荷物を減らして身軽な旅をするための特効薬。

* 夕暮れ前にホテルを出て、ミコノスタウンを散歩。なんとなく歩いているとベネチアンポートと呼ばれる、ベネチア式海岸へ出る。海の間際までぎっしりカフェやタベルナの席になっているが、風と波が強くて水をかぶっている。そんな席と席の間を歩いていても、波でぬれそう。客引きを適当にあしらいながら進むと有名な風車の丘に。風車を眺めている頃、ちょうど日暮れとなり、白壁だらけのタウン全体がほんのりと紅に染まる。ベネチアンポートも、風車も染まる。いいタイミングだった。

* 夕食はシーフードにしようと思って足を使って店をいろいろと探すが、あまりピンとくる店が無いので、しかたなく地球の歩き方に載っているタ・キュピアというタベルナへ。松やにワインの「レツィーナ」を頼むが、松やにのにおいが弱くどうもあっさりしすぎているような。観光客向けか? 地球の歩き方ではシーフードが安くておいしいという評判だったが、頼んだものはどれもおいしくなかった。あ、あと swordfish って太刀魚かと思ってたら、メカジキだった。

* ネコがテーブルの足下を回ってくるので、残したメカジキを多めにあげる。皿を下げてもらった後、なんと小さな子猫たちを連れてくる。時すでに遅し。テーブルには何も食べさせるものはない...

* 売店でシャンパンのようなコルクのついた 5〜6 ユーロくらいのビールを買って、飲んで寝る。ビールは色も濃くて、味も濃かった。ホテルの部屋の前の道、車の下にはネコが 1 匹丸まって眠ってた。ミコノス島、噂通りネコが多い。

* 6:30am すぎにホテルをチェックアウト。夜あまりにも暑いので何もかけずに眠ったところ、明け方冷え込み寝冷え状態に。頭痛までする...

* バスティーユ駅のメトロ 1 号線乗り場では空港までのチケットが買えないので、昨日買ったカルネ (10毎回数券) の残り券を使って Chatelet 駅へ。この駅で乗り換えの際に、精算所らしき窓口で空港までのチケットを買う。空港行きに乗るが、なかなか駅を出発しない。定刻より 10 分ちょっと待たされて出発。出発ホールは D で、チェックインはホール B 側いちばん端の階下。なぜかチェックイン前にも荷物検査があり、待ち行列が。チェックイン後にも荷物検査あり。で、ホールの真逆の端が出発ゲート (D54)。ホールの端から端まで歩くことに。窓側のシートも取れなかったし、なんかの罰ゲームみたいだ (シートの指定については、パリ CDG 空港で乗り継ぎの客の場合何時間も前から指定できてしまうので、 CDG 発の便に関して CDG でチェックインすると不利なのかもしれない)。

* エールフランス 1532 便。パリ 9:35 発, アテネ 13:50 着。フランスとギリシャの時差は 1 時間。日本とギリシャの時差は 6 時間。搭乗後時計を 1 時間進めた。

* アテネ空港にアメリカンエクスプレス (amex) のカウンターはなくなっていた (この情報重要!)。空港の info でも聞いたけど「もはや (= any more) なくなった」と言われた。ちなみにアテネのシンタグマ広場近く、エルムー通りのオフィスも無くなっていた。'05〜06 の地球の歩き方にはまだこの情報が載っていない。amex の現地通貨のトラベラーズチェックは、amex のカウンターで換金すると手数料が 0 なのがメリットなのだが、これでは現金化できない。仕方ないのでキャッシングを使う。円現金をユーロに両替するより有利という話なので。

* 一番便数も多く速く安く着くという、エアポートバス + メトロの組み合わせでアクロポリ駅近くのホテルへ。上記地球の歩き方では、エアポートバスのチケットは、メトロ含め市内交通機関の 24H チケットも兼ねていると紹介されているが、24 H チケットの機能はすでになくなっていた。単なるバスのチケットとなっており、メトロはメトロで別のチケットが必要だった。

* ホテルはアセンズ・ゲートというところ。16:00 くらいに着いただろうか。ここは以前も使っていて、安い割に立地もプラカやアクロポリスに近く、不運でなければ部屋からゼウス神殿が眺められるのでまた選択。今回地下鉄が開通して近くにアクロポリ駅ができたので、以前にも増して便利なホテルになった。わりとおすすめ。今回も無事ゼウス神殿の見える部屋に。

* 荷物を置いて、アクロポリスへ。聖神降臨祭翌月曜日という祝日なので入場料無料。

* ミネラルウォーターは 500ml で 0.50 ユーロ。パリでは 500ml のヴィッテルが駅の自動販売機で 1.50 ユーロだったので、物価の違いを感じる。

* その後、以前行ったことのあるプラカのレストランへ。なかなか場所が思い出せなくて、疲れているのに相当歩き回ってしまった (ミトロポレオス大聖堂も見る気がないのに見れちゃったり)。家に帰ってきて調べてみたら、この Psara's という店、なんとぐるナビに情報あり。現地の綴りで Ψαρρα と書くので、勝手に「ヤッパ」と呼んだりしてた。ここは、以前来た時、プラカ中を歩き回って、呼び込みがしつこくなくて、静かでまともそうな店ということで入ってみた店。場所的に奥まっているのでほんと静かで、となりにブズキアという現地のしっとりした民族音楽 (ブズキ) を聴かせる店があるので、その音楽が漏れ聞こえてきて、とても雰囲気がよい。前回、ウゾ (ギリシャのリキュールで水を加えると白濁する。フランスのペルノーに近い味) を 2 杯頼んだら店員が喜んで、3杯めをおごってくれたんだけど、今回もそうだった。その同じ店員さんが居た。グリークサラダ, カラマリのグリル, ハンバーグ (=前回も食べたので) を食べた。なかなか。でもやっぱり物価は上がったような気がするなぁ。

* ホテルの朝食は、温かい食べ物がなく冴えない。

* 日曜でバスティーユの市場が開催されているので、まずこれを見る。肉類 (ローストチキンも焼いている), 魚介類 (大量に氷をしいてその上に並べている), 野菜, 惣菜, チーズ, イタリア食材, 衣料品などいろいろな商品が売っていて、見応えがあった。おいしそうなサンドウィッチなども安く売っているので、ホテルの朝食が有料だと知っていたら絶対こっちを食べてたなと思う。

* シテ島: 花・鳥市場, ノートルダム大聖堂, サント・シャペルの順で見る。サント・シャペルはステンドガラスで有名らしいが、実際見てみるとノートルダム大聖堂のもので十分だと思った。

* ポンピドゥーセンターに行くが、やっている展覧会のタイトル (Africa Remix とか) を見てもぐっとこないし、受付にあるフライヤーを見てもどんな内容かよくわからないので、けっきょく展覧会は見ず。付近の店で昼食にサンドウィッチを食べた。またもや大量のフライドポテトが。さすがはフレンチフライ (?)。近くのフォーロム・デ・アールというショッピングセンターに行くが、日曜だからか完全にクローズしていた。がっかり。ちなみに買い物をしたかったのではなく、現地の人が使うショッピングセンターの雰囲気を見てみたかった。

* エッフェル塔。最初は登るつもりが無かったんだけど、見たらそれほどひどく並んでもいないし登ってみることに。最初のエレベータに乗るまでは 15〜20 分なんだけど、このエレベータを降りたところが 2階で、ここでてっぺんまでのエレベータに乗るまでが長く待たされた。30分くらいだろうか。日もさんさんと照りつけるし、かなり参った。予想外だったので、これから行く人はこの待ち時間も含めて登るかどうか決めた方が良いかも。でも、てっぺんまで行ってみるとすごい爽快な景色が楽しめるので、待ち行列の疲れも吹っ飛ぶ。結果的に登ってよかったと思った。

* エッフェル塔の向かい、イエナ橋の日かげでミネラルウォーターを飲む。セーヌ川を行き交う船が涼しげ。その後、駅に向かう途中の小道を入ったところにあるカフェでビールを飲む。

* エトワールの凱旋門とシャンゼリゼ大通りへ。道が広い。歩道だけで表参道くらいの広さがありそう。

* 疲れたので、ホテルに帰ってビールを飲んで、うたた寝。

* 地球の歩き方によると「流行に敏感な人々が集まるレストラン・クラブが建ち並んでいる」という Roquette 通りと Lappe 通りで飯を食う店を探す。Roquette 通りにはチャイニーズの店が何軒かあるが、あとはバーが多い。大きな音で音楽を流している店も多いが、飯というより酒を飲むという雰囲気。Roquette 通りから Lappe 通りに入って、通りの終わり、右側角にある店がにぎわっているのでこの店に。席について英語のメニューを頼むとまた無い。うーん、と言うと、あなたたち日本人だよね? と聞かれ、日本語のメニューが出てきた。店の外の席で、他の客が食べていたイワシの焼き魚が食べたかったんだけど、これもきちんとメニューに載っているので、きちんとアップデートされているものみたいだ。とはいえ、日本語はわからないのでと店員に言われ、英語で注文する。やっぱり英語のメニューを用意しないのはポリシーなんだろうな。前菜に頼んだエスカルゴは普通だったけど、目当てのイワシ (サーディン) のグリルはおいしかった。5匹皿にのっていて、ニンニクの香りが効いていた。その他にまた大量のフライドポテト (もちろん残した)。あんまりきれいなレストランではないけど、かえって少し枯れた感じがいい雰囲気になっていた。しかし、パリの人もこんなイワシの焼き魚を食べるのねぇ。感慨深い。この店はまた行ってみたい。

* まぁ日曜だし、眠いのでけっきょくクラブにもバーにも行かず、ホテルの部屋でビールを飲んで眠る。

ここのところ全然旅行記が書けてないので、今回はメモだけ。写真は追って追加予定。

* 今回はエールフランスを利用。他のブログなどでも紹介されてるけど、行きの食事前の飲み物のサービスでは、配られるメニューには載っていないけどシャンパーニュをオーダーできる。あと、どの食事にも必ずチーズが付いてた。これはもうポリシーなんだろうな。うまく説明ができないけど、他のキャリアよりじゃっかん雰囲気がいいような気もするが、実際のところあまり違いは無いと思う。パーソナルモニタが付いているけど、機内誌に書かれているチャネルとマシンに割り当てられているチャネルが違ったり、再生されないチャネルがあったりで、ほとんど使わず。

* 今まで格安航空券を使ってきて、自分で席を指定できなかったのは今回が初めて。航空券を受け取るタイミングで、パリまでの搭乗券も一緒に渡された。今回初めて HIS 以外を使ったので、そのせいだろうか。早めに空港に着いた意味なし。12:05 発, 17:30 着。フランスと日本の時差は 7 時間。

* ホテルは、バスティーユ地区のル・パヴィヨン・バスティーユにした。バスティーユ地区を選んだのは、クラブが多く、現地の若い人が夜、遊んでいるらしいから。いろいろ調べたが、ホテル名のドメインを持つサイトで予約するのが一番安かった。オペラ・バスティーユの目の前で、バスティーユ駅にも近く立地は抜群。ただし、せまい, エアコンなし, 割り当てられた部屋が 1F, トイレのドアが閉まらない (自然にドアが開いてしまう), 朝食が全然充実していないのに別料金 (12ユーロ), 部屋も PR に比べると汚い, といった感じで次行くことがあれば僕は選択しない。特に、チェックインの時、おしゃべり好きそうな女性スタッフが長々といろいろ説明したのに、朝食は別料金だとはっきり言わなかったのが気に入らない。

* 空港からホテルまでは RER (郊外鉄道) とメトロを利用。RER B で Gare de Nord まで行き、その後メトロ 5 号線に乗り換え。帰りは、メトロ 1 号線の Chatelet 駅と RER B の Chatlet-Les Halles の乗り換えが事前に大変でないと把握していたのでそちらを利用。駅数などで考えると Chatelet で乗り換えた方が効率良さそう。RER は行き先がわかりにくいとか雰囲気が悪いという情報があったが、別にそんなにわかりにくくないし、現地の人が普通に通勤するような時間なら特に問題は無かった。雰囲気はニューヨークの地下鉄に似ている。照明などはもっと日本並みに明るくすればいいのにとは思う。

* バスティーユ付近には (パリ自体に、かもしれない)、イタリアのタバッキ, ギリシャのキオスク, 日本のコンビニのようなものが無いので、ミネラルウォーターやビールを買うのに少し苦労した。バスティーユ広場から Beaumarchais 通りを少し (1ブロック弱くらい) 進んだところの左側に、フルーツを売っている小さな店があり、この店で水や酒、日用品を売っている。時間も遅くまで開いてた。この店は大変重宝して、2 日間で 4 回くらい行ったら、最後は顔なじみになってフルーツを少し値引きしてくれた。うれしい。広場から Roquette 通り (Rue de la Roquette) に入って少し行くと左側にスーパーもある。

* 土曜の 20:00 過ぎということもあって、広場周辺の飲食店以外の店はほとんど閉まっていた。

* 眠い目をこすりながら、にぎわってそうな店を探して、まず入ろうとしたのが Beaumarchais 通りの店。地球の歩き方に載っているレオン・ド・ブリュッセルの並び、広場からはなれる方向。店員に英語のメニューあるかと聞いたら無いとのこと。仕方ないので、別の店へ。広場の方へ戻り小道を入ったところ左側 Bofinger という店。ここもにぎわってた。最初案内してくれた女性店員が英語を全く解さないのでびびる。出てくるメニューもフランス語。店を出ようか真剣に悩むが、なんとかわかるメニューを注文。注文後、他の客が英語のメニューを手にしているのを知り、なーんだと思った。帰国後調べてみたら、パリで最も古いブラッセリー (もともとはビアホールの意味) と言われている店だった。アボカドとグリーンサラダ、ラムステーキを頼む。フランス語でラムというのは羊じゃなくてランプステーキのことだった。がっかり。皿の半分はフライドポテトだし、あまりうまくはなかった。でもまぁ活気のある店だったのでよし。あ、あと英語のメニューを見たら、同じセットメニューでも前菜に生ガキの盛り合わせを選択できたことがわかって、あーそっちにすれば良かったと思った。隣の客がうまそうに食べてた。

* で、土曜の夜だったんだけど、案の定クラブには行かずそのまま就寝。

帰宅後、梅田さんの weblog で紹介されていた The Power Of Us
http://www.businessweek.com/magazine/content/05_25/b3938601.htm
を読む。会社から帰ってきてこういう英語の文書を読む気力が残っているというは重要。最近ほんと自分がからっぽになりつつある気がする。「緊急を要さないけど、でも長期的に見て重要なこと」に取り組めない状態になるくらい仕事しても、本当はそんなにいいことなんてないんだよな (そしてそういう状態ばかり要求されるならそれはあらためて搾取と呼ぼう)。個人のキャパシティという問題があるにしても、人間誰しもそういう制約条件下で生きているわけだし。

記事自体は、日本の Power To the People とか WAAG とかが出た頃かそれ以前から個人的に考えていたことなので新鮮味はそれほどないけど、
(1) その頃考えていたことは間違ってなかった
(2) でもうまく自分が関わって実現はできてねーな
と思った。

PC, フリーソフトウェア, ウェブサイトなんかのおかげで、手間ひまさえかければ自分のオンライン環境がどんどん住みよくなるように、本当の意味でのユビキタスコンピューティング (コンピュータが人間の意識から姿を消して、実世界での生活を陰ながらコンピューティングパワーでサポートしてくれる) が実現すれば、もっと実世界での生活も各自が望む方向に edit できるようになると思う。僕は仮にこれを editable world って呼んでいたんだけど、たぶんこの考え方は間違いじゃなく、もう 10 年くらいかかってだんだん実現していくはずだ。5〜10年くらい前に考えていたことが、今頃になってやっとうまい形で実現されるのを目にできるようになってきたし。そう考えると、過去に自分が考えたことや、当時誰かが考えていたことをいいタイミングで引っ張りだしてきて、実用化するということにはまだいろいろ可能性があると思う。研究の世界っていうのは、思った以上に実サービス化には早すぎるみたいだ。

しかし、ディスプレイで文字を読むのにめがねをかけてみたら、明らかにめがねをかけた方が楽でびっくり。特に後傾姿勢をとってヘッドレストに頭を乗せようとするとディスプレイから距離が離れて文字が読みづらくなるし... 大きいディスプレイのマシンがあった方がいいのか、ふだんからめがねを使うべきなのか。

いわゆるバックパックで旅行ってのは見ため的に好きじゃないんだけど、荷物をもって歩くには合理的だし、じゃあどんなかばんにしよう? って思って見つけたのがこれ。

Patagonia MLC

MLC は maximum legal carry-on の略で、ほとんどの航空会社の機内持ち込み手荷物の基準を満たすサイズを意味する。国際線機内持ち込み可能なキャリーバッグ (車輪がついていて引きずれるソフトスーツケース、例えば 無印のこれ) とだいたい同じサイズで、容量もほぼ同じ。引きずるのは重さを引き受けない分けっこう楽だけど、意外と小回りが利かなくて移動するのがおっくうになる。たとえば空港内のお店など狭いところに入っていきづらかったり。
路面によっては引きずる際けっこう大きな音も出るし、石畳だと不便だし。

MLC のようなかばんは車輪やフレームが無い分軽い。夏場は荷物も少なくできるし、たぶんこっちの方が有利とみた。

利用者の感想
http://homepage2.nifty.com/rojiura_jpn/roji/htlm/roji025.html
http://homepage1.nifty.com/left/mono/out/bag.htm

類似の製品で、グレゴリーのサバティカルというものもある。見た目は、MLC の方がシック。サバティカルはよりバックパックに近い雰囲気。

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