2006年7月アーカイブ

* 7.28 (金)

black bottom brass band: 12:00 頃着いたら 5 分くらいで終了。早くから見ていた人によると予定より早く始まったらしい。

ザ・クロマニヨンズ: ハイロウズの甲本ヒロトとマーシーのバンド。ヒロトがブルーハーツの頃から変わってない。ギョロ目とか、飛び跳ね方とか、素肌に革ジャンとか。

加藤登紀子: 「高度成長期の方が希望があったみたいなことよく言われるけど、別になかった。いつだって希望なんてないのよ。」みたいなこと言っていた。期待していた『紅の豚』のエンディング『時には昔の話を』は演奏されず。残念。

tommy guerrero: 気持ちよかった。ぷらぷらと踊る。事前に iTMS で試聴して初めて知ったので、フジロックの個人的成果のひとつ。

blackalicious: iTMS で試聴したときはアブストラクト・ヒップホップっぽいかなと思っていたが、ライブを見てみたらふつうのヒップホップだったので立ち去る。MC 付きで、ステージの真正面から見ると DJ の真ん前に MC がいるという配置。

矢野顕子: 会場の一番奥にあるオレンジ・コートというステージは山に囲まれていて、日がちょうど暮れたころに矢野顕子のライブを聴くのは気持ちいい。くるりの曲もやっていた。

マルコス・スザーノ+沼澤尚+内田直之 with 勝井裕二: 個人的に初なまマルコス・スザーノ。パンデイロとドラムのセッションに勝井裕二 (rovo の人らしい) のエレクトリック・バイオリンが加わるという形。どうしてもパンデイロひとつとドラムセットとを比べるとドラムセットの方が音色の多彩さも音の印象の力強さも勝ってしまっていて、スザーノが少しかわいそう。それよりなにより、そもそも音楽としてあんまりおもしろくない。この人選でセッションすれば絶対かっこいいよねという考え方はちょっと頭でっかちすぎる感じが。沼澤尚は歌もののバックで叩く方が、かえってドラムが活きると思う。当人もそういう歌を活かすドラムが叩きたいと昔言っていたんだけど、sun paulo とか始めて考え方が変わってきているのかもしれない。

afra & incredible beatbox band: afra にさらにボイスパーカッション 2 人を加えた形。3人ともうまい。すごい芸。ただ、突き詰めると、表現したい音を再現するためにボイスパーカッションではなく DJ したり、機材を使ってライブすればいいのかなと思うのが切ない。あと、音程ものに関してはじゃっかんピッチが甘いような。微妙に気になる。でも、その後しばらく何聞いても口でやってるのかと錯覚してしまうのはさすが。

tucker: 最初はターンテーブルを使って DJ、次にオルガンをプレイしてライブ。その後、自分でベースを弾いてフレーズサンプリングして、その上でギターをライトハンドで早弾きして、次にドラムもフレーズサンプリングして重ねて、みたいなことをやる。だんだんぐちゃぐちゃ、行き当たりばったりになってきて、オルガンの上に載せたボードに火を点けるは、かけるレコードを間違えて 3 度ほどぶち切りでかけ直すは、オルガンの上に三点倒立するはで、あげくの果てにオルガンをひっくり返して終わり。プロレスのブッチャーの去り際のような感じ。ミュージシャンというより芸人。めちゃめちゃ笑った。

* 7/29 (土)

ザ・キングトーンズ featuring ジミー入枝 & ナンシー: 有名曲「グッド・ナイト・ベイビー」の他にもジャズ, R & B, ロカビリーと気持ちのいい音楽満載。ライブ終了後、かなりしっかりと雨が降り出し、上下とも雨具を着用。

saigenji: 開始前にいったん雨具の下を脱いだんだけど、また雨が降り出し、再着用。その後、ずっとしっかり雨。ボサノバなどブラジル音楽を下敷きにした saigenji の音楽は、想像通り、屋外で聞くと気持ちいい。これまた踊り続ける。パーカショニスト付きで、バスドラのかわりにフレームドラムをスティックで叩いていた。これだと荷物減らせるだろうな。あとは、スネア、タム一発、ジャンベ、ハイハット、シンバルって感じ。

tristan prettyman: iTMS の試聴で気持ちの良さそうなガールズ・アコースティック・ポップという感じだったので聞いてみる。予想に違わない感じで、屋外で聞くのにも合っていた。名前の通りかわいらしい雰囲気の女性ヴォーカリストだったような気がするけど、実際は視力の関係でよく見えなかった。調べてみると、世では jack johnson と同じサーフミュージックとしてくくられているようだ。

trashcan sinatras: ネオアコと聞いて見てみたんだけど、全体的に暗くていまひとつ。タイラーメンを食べたり、トイレに並んだりして過ごす (しかしオレンジコートのトイレは少なすぎで、だいたいいつもひどい行列)。雨もひどい状態。

UA x 菊地成孔: よかった。演奏もばっちり。どジャズなんだけど、飽きがこない。かわった拍子の曲もあったし、なんかしら実験的な要素もあるかもしれない。ちなみに UA 好きの同行者に聞いたところ、UA のオリジナルナンバーは一曲も演奏されなかったらしい。そういうのを期待していた人にとっては期待はずれだったようだ。あと、このライブの途中くらいから雨がやんだような。

red hot chili peppers: グリーンステージ後方、斜面上の「基地」に戻ると、ビニールシートの上も濡れているので、その上にゴミ袋を敷いて座る。座るが、雨つゆで尻も突っ張る足も滑るので、いつもどこかに力を入れておかなければならず、全然休まらない。音楽的にもやっぱり好みではないので、途中でオアシスの飲食店エリアに移動。しかし、グリーンステージのエリア全体人・人・人で壮観。後から聞いた話だと、終了後人が多すぎてしばらく移動ができなかったらしい。

ryukyudisko: 打ち込みの音に飢えていたらしく、聞いたらちょーよかった。踊りまくり。VJ も沖縄ならではの素材が使われていてよくマッチしていた。

hyper - dj set: ちょっと聞いたけど、あまり印象に残っていない。

junkie xl: ハウス中心。DJ ブースの上に立ち上がったり、エアギターを弾いたりノリノリ。実際よかったような記憶がある。

* 7.30 (日)

倉橋ヨエコ: この人のバンドも演奏うまかった。狭めのジプシー・アバロンに人がぎっしり。みんな座ってゆったりと聞く。この日は晴れ。

rinocerose: すごい人だし、起きてから何も食べていないので、ホワイトステージ横の『ところ天国』でハンバーグを食べながら聞く。日差しが強くて風がほとんど吹かないので暑くてしょうがない。ビール飲む気にもならないくらい。というか、ビール飲まなくてもけっこういい気分だし。

小野リサ: これまた屋外で聞いたら気持ちいいだろうなと思ったし、実際気持ちよかったけど、音が小さすぎていまひとつ。時間の半分くらいはトイレに並んでた。

フィッシュマンズ: ボーカルは原田郁子, ハナレグミ, UA, キセルなど。個人的にはまぁ好きな感じ。フィールド・オブ・ヘブンは人でぎっしり。身動きがとりづらい。

ゆらゆら帝国: 同行者が「ゆらゆら天国」と言っていて、おもしろがってみんなで何度もそう呼んでたので今後間違えそう。僕のまわりの人にはけっこう人気があるんだけど、個人的にはあまりぐっとこなかった。途中で移動開始。

toby foyeh and orchestra africa: あまりに眠いので地面にゴミ袋を 2 枚敷いて仰向けに眠ったら気持ちよかった。足も体力もかなり復活した。音楽的には、こっちの勝手な期待なんだけど、あんまりロックやジャズの要素(や楽器) は入れず、地元の色が濃いものを聞きたかった。

the thrill: 事前の iTMS の試聴では「ルパン系ブラスバンド」とメモしたんだけど、予想以上に盛り上がった。やっぱり本数の多いブラスバンドは音が厚くて気持ちいいし、それぞれがソロを順に持ち回れるので、盛り上がる場面も多い。ほんと踊りまくった。

mogwai: インスト, 音響系ロックバンド。なんというかこういうバンドもあるんだなぁという感じ。個人的にはギター + ベース + ドラムという聞き慣れた音で音響系とかやっても新鮮味は感じられないんだけど、そういう枠の中では比較的新鮮さを感じさせる音楽なのかもしれない。いや、だいぶ前から mogwai は活動してるよとかそういう話ではなく。チルアウト系なので、フェスのエンディングにふさわしい感じが。「ところ天国」のところの森にプロジェクションしている、ゆっくりと流れる光を見ながら聞いてたら、けっこう雰囲気が出てた。

digitalism: テクノ系 DJ. 昨日と同様、一日の終わりに打ち込み系のビートに身をゆだねるのが気持ちいい。

nightmares on wax sound system: sound system というくらいでばりばりレゲエ系の DJ だった。翌日朝早く発つ予定だったので、途中で抜けて、タイラーメンを食って宿に帰った。

--

MovableType-3.31 にアップグレードしたら、エントリーの編集中の Ctrl-A や Ctrl-N が MT の機能に割り当てられていてひじょうにうざい。Safari だと emacs のキーバインドが使えるのがうれしいのに...

このアーカイブについて

このページには、2006年7月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2006年5月です。

次のアーカイブは2006年9月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.261