2009年2月アーカイブ

レースまでもう日にちがないから少しでも走らなきゃ、仕事上余裕が無いから方針の検討だけでも進めなきゃ、土日も一日も無駄にできないなぁ、でも疲れていて正直何もできる気がしない、というような場合何をすべきか。

あくまで個人的な手法で、基本自分のためのメモだけど...

1. ふだんのランチくらいの量をきちんと食べる。

起きてご飯を食べる前に走ろうと思うとついつい食べるのを後回しにしがちなんだけど、そうするとどんどん力が入らなくなる。そういうときはあきらめて飯を食い、あとで走ればいい。

朝だからシリアルやパンを少し食べればいいか、ではダメ。朝ご飯としてはこんなに食べるの? というくらいきちんと食べる。かといって量食えばいいわけではないので、腹 8 分目くらいで十分。

2. たっぷり眠り直す。

ケチらず 2 時間くらいきちんと眠る。食ってすぐ眠ると太るが、その日何もできないよりましなので積極的に眠る。

「ふつうだな」という内容だけど、疲労がたまって頭も働かなくなるとこんな当たり前のことまでできなくなるのでメモメモ。この 2 つをすれば、きちんと 10km は走れるし、どんなに後ろ向きになっていてもポジティブな思考ができるようになる。

Garmin Connect news: Forerunner 405 and 50 are now Mac compatible

うれしい!

だいぶ前から Windows マシンと接続していなかったので Forerunner 405 単体でのみ利用してた。それでも十分便利だったけど。

昨日の「アド街ック天国」は千葉県の佐倉を取り上げていた。ここは小出監督の佐倉アスリートクラブがあり、高橋尚子も以前はここでトレーニングを積んでおり、高橋尚子にちなんだ名前のジョギングコースもある、ということを伝えていた。

1 市民ランナーとしては、まったくと言っていいくらい高橋尚子に興味はないんだけど、この番組の中で彼女がシドニーオリンピックの女子フルマラソンで優勝したことを知り、ということは村上春樹の「Sydney!」という著書でも触れられているはず、と思い、読み返してみた。

この本によると、高橋尚子は本当にすごい走りを見せたようである。なんといってもアップダウンの多い難しいコースで、オリンピック新記録を出したんだから。

でも、レース翌日の記者会見について村上春樹はこう記している。

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僕はできることなら、もっとありありとした、正直なぎざぎざのある話を、彼女自身の言葉で聞きたかった。しかし残念ながらそのような僕の願いはかなえられなかった。どうしてかはわからないけれど、いささかきれいに枝が払われすぎている。すべての風は穏やかに、きちんとひとつの方向に向かって吹いている。だからその達成が文句なく素晴らしいものであったにもかかわらず、話の中身がもうひとつ腹にしみてこない。

(実際の本では「ぎざぎざ」の部分に傍点がつけられている)
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最近ついつい無難なこと言わなきゃって思ってしまう。仕事上、いかにとげの無い言葉を選んで話すか、必要な部分だけ伝えられるか、ということばかり考えて話をしている。何せ一日のほとんどの時間は仕事しているから、自分の傾向としてそうなってしまう。仕事としてはすごく重要なことなんだけど、この部分を読んでギザギザがある話をするタイミングや場面も大切にしなきゃなと思った。


村上春樹はこの本で確か「オリンピックになんてまったく興味がなかった」と書いていたような気がする (今回あらためてきちんと確認していないけど)。

僕もまったく興味がない。東京でまたオリンピックなんてやらなくていいと思う。そんなことに税金を使ってほしくないし、東京がそんなことでこれ以上バタバタするのは嫌だ。それくらい興味がない。でも、この本はそこそこ楽しく読んだ覚えがある。あらためて女子マラソンのところだけ読んだけど、村上春樹の視線に興味があるからだと思う。この人がオリンピックを見に行くとどのように見るんだろう、試合を見ている時以外はどんな風に過ごすんだろう、という点だけに興味をそそられる。

あとがきにはテレビで見るのと全然違うと書いてあったけど、それでも東京でオリンピックをやるのは嫌だな。そもそもスポーツを観戦することにまったくもって興味がないので、それに税金が使われるのはすごく損した気分がするからかもしれない。

Rands In Repose というブログに、ちょっと前 A Disclosure というエントリーがあった。ソフトウェア開発分野のマネージャ (プロジェクトマネージャではなくラインマネージャの方) についての話だ。

あんまり英語のブログってきちんと読んでないんだけど、これにはすごく引き込まれて全文読んでしまった。それでもなんか引っかかるところがあったので後日また読み返してみたんだけど、いちばん気になった、また読み返すだろうなという部分については勝手に和訳してみることにした:

Drama everywhere. Your manager calls you into her office first thing on a Monday morning. It's clearly urgent. She sits you down and starts, “I'm, uh, making a change in the organization. Amanda is really excelling in tools development so I've asked her to take over Jerry's management responsibilities. I think this will make everyone more successful.”

Wondering what happen to Jerry? Feel like you're getting half the story? Wrong, you're getting 1/10th of the story. People are messy and a huge part of the management gig is managing this messiness. Who knows what personal or professional issue Jerry has that is forcing this management change. It's really none of your business. However, it is your manager's business because the people are her job.

As an individual, you're seeing 10% of the organizational drama your manager is seeing. I know it's intriguing to get the full story, but again, it's often none of your business, and it's not your job. As a manager, you get front row seats for all of the drama in all its messy glory. This is why you have a monthly 1:1 with Human Resources. Their job is to train you how to manage the drama. This is why you need to become a great…

Drama everywhere. 月曜朝の始まりに、あなたのマネージャーがあなたを呼ぶ。あきらかに急ぎの用だ。彼女はあなたを座らせて始める「えーっと、体制の変更をしようと思います。アマンダはツール開発について本当にずば抜けて優秀なので、彼女にジェリーが持っているマネージメントの任務を引き継ぐようお願いしておきました。これによってみんながもっと成功できると思うから」

ジェリーに何が起こったんだろう。このストーリーの半分くらいつかんだ感じがする? いや、あなたは 10 分の 1 しかつかんでいない。たくさんの人がいるということはいろいろなごたごたが起きるということで、マネジメントのお仕事の大部分はこういったごたごたをうまく処理することだ。ジェリーがこのマネージメント業務の変更を強いられるという個人的あるいは職務上の問題を誰が気にする? ほんとのところあなたの知ったことではない。でも、その人たちの面倒を見るのは彼女の仕事なんだから、それはあなたのマネージャの仕事なのだ。

あなたは 1 メンバーとして、あなたの上司の見ている組織的ドラマの 10 % を見ている。全部のストーリーを知りたくなるような興味をそそる話だと思う。でも再度言うが、たいていはあなたの気にすることじゃないし、あなたの仕事でもない。マネージャーになると、あなたは一列目のシートに座って、その全てのごたごたの盛りに起こるドラマの全てを見ることになる。これが、毎月人事と 1 対 1 のミーティングをする理由だ。人事の仕事は、あなたがそのドラマをマネージする方法を教えることだ。これがあなたが偉大な context switcher になる必要がある理由だ。

Context Switcher. This is your morning. Six 30-minute 1:1s starting at 9am. This day is unique in that in your 4th 1:1, your architect resigns. The guy who has been designing the heart of your application for 18 months has been poached by a start-up and had piles of money thrown at him, and it sounds like there's no way of saving him. Sounds grim. What's harder is that when your sky-is-falling 1:1 is done, you've got your next one with your QA Director who has no clue your architect resigned, and she urgently wants to talk bug database, and that's exactly what you need to do. You need to quietly and confidently forget that you're fucked and give this team member your full attention.

There will be a steady stream of curveballs headed in your managerial direction, each with its own unique velocity. One of your jobs is to not only deftly handle the pitch, however bizarre, but also shake it off and calmly expect an even stranger one.

There's a reason you'll see an inordinate amount of bizarre organizational crap as a manager. See, the individuals can handle - and should handle - the regular stuff. You want a team of people who aren't bringing you every little thing, but if you successfully build this team, your reward is that what is ends up in your office is uniquely kooky.

As these freakish pitches whiz by, you will be judged in two very different ways. First, what did he do about the pitch? Are we going to see more of these? Second, how was his composure as that pitch whizzed by, missing his nose by an inch? Does it look like he handled it or is he freaked out and ready to bolt?

Leadership is not just about effectively getting stuff done, but demonstrating through your composure that you aren't rattled by the freakish. Fortunately, one of the new tools you have to control the proliferation of freakishness is the ability to…

Context Switcher. これはあなたの午前中。30分単位の 1 対 1 ミーティングが午前 9 時から 6 個続く。この日はその 4 番目で珍しいことが起こる。あなたのチームのアーキテクトが辞める。18 ヶ月にわたってあなたのアプリケーションのコア部分を設計してきた人で、スタートアップにとられ、札束の山が彼にはたくさん用意されていて、彼をやめさせない方法はないようだ。厳しい状況だ。この空が落ちてくるようなミーティングが終わると何がもっとたいへんだと思う? アーキテクトがやめた後の道筋を何も持たない QA (品質保証) ディレクターとのミーティングが待っていて、彼女はバグデータベースについて切羽詰まった状況で語りたがっており、それはまさにあなたが実現する必要のあることでもあるのだ。あなたは静かに、かつ確信を持てるくらいにさっきの嫌な話を忘れて、このチームメンバーに完全に集中する必要がある。

あなたの管理上の指示を源として、カーブボールが絶え間なく飛んでくる。それぞれのボールには独自のスピードがある。あなたの仕事のひとつはその投球がどんなに突飛なものでもたくみに扱うことだが、それだけでなく、それを振りはらい、たとえ見知らぬものであろうとも落ち着いてそれを待ち構えていられることも仕事なのだ。

マネージャとして、とっぴな組織上のがらくたをものすごい量、目にするのには理由がある。メンバーは通常の業務を進められるし、進めるべきだ。あなたは個々の細かいものごとをあなたのところへ持ってこようとしない人たちのチームが欲しい。でもうまくそういうチームを作れたなら、その報酬は「あなたのオフィス (あるいはあなたの席) で済ますことはユニークでいかれたこと」というものになる。

こういった奇妙な投球がヒューと飛んで来るとき、あなたは 2 つのとても異なる方法でジャッジされる。まず、こういった投球について何ができたか? こういったものをもっと多く見れそうか? 次に、投球が飛んできたとき、もう少しで鼻にあたるぞというときに、どれくらい落ち着いているか? 彼はうまく処理しているようにみえるか、それとも取り乱して急に飛び出していきそうなのか?

リーダーシップとは、単に効果的にものごとを完了させるためのものではなく、あなたの冷静さを通し、奇妙なものごとに混乱させられていないぞと身をもって示すということでもある。幸運なことに、この奇妙なものごとの増殖を制御する、あなたが手にした新しい道具のひとつは、次の能力である....

(原文は こちら)

花粉症持ちなので、例年 2 月に入ると薬を処方してもらって飲み始める。

今飲んでいるクラリチンという薬は、1 日 1 回、夜寝る前に 1 錠飲むだけというもので、以前飲んでいたアイ・ピー・ディーという薬や、薬局で市販されている抗ヒスタミン剤に比べると圧倒的に眠気が少なくていい薬 (そのかわり効き目もマイルドだという話も聞く)。

ただ、それでも翌日じゃっかんぼーっとするような気がする。今年は昨日の夜から飲み始めたんだけど、翌日昼の今もなんか少しぼーっとしている。去年も「これは薬のせい?」って思う日がけっこうあった覚えがあって気になる。

走るようになって、その影響も体に出ているはずなので、原因がいくつかあって切り分けが難しい。走り込みの季節にこういう薬を飲まなきゃいけないのはランナーとしてはちょっと悲しい。悲しいけど、花粉症の症状を抑えなければそもそも走れないわけなので、受け入れるしかない。

ちなみに、ドリエルという抗ヒスタミン剤が引き起こす眠気を使った眠くなる薬があるけど、あれを夜、規定量通り飲むと翌日まったく起きられない。1, 2 度使ったことあるけど、夕方くらいまで寝続けるような感じになる。たぶんそういうのがすごく効く体質なんだと思う。

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