2009年12月アーカイブ

仕事で北京に行ってきた。以前、中国出身の同僚にエジプトの話をしたら「中国も似たようなもんです」と言われ、多少警戒していたんだけど案外悪くなかった。というかけっこう好きになった。

とはいえ、観光じゃないものの観光でいったらパッケージツアーのような動き方をしていたので、そのへんは差し引く必要あるかも。

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* 料理うまい。おおかたきれいめのおいしい店に連れて行ってもらって食べたというのもあるが、中関村 (日本の昔の秋葉原のような電気街) の電器屋ビルの上にある庶民的なフードコートで食べてもおいしかった (上の写真はそのフードコート内のもの) 。ここでは写真の辛い炒め物のほかに、羊の肉と内臓と春雨が入った辛くてくさい鍋を食べたけど、匂いにさえなれちゃうとやみつきになる味だった (他の同行者は苦手そうだったけど)。

全体的に日本で食べる中華料理より味がくっきりしていて、複雑さもあっておいしい。日本のはやっぱり日本人に合わせて手加減している感じ。日本でもあの、芯の強い中華料理が食べたい。戻ってきてからつくづくそう思う。

鶏なんかぶつ切りにしてそのまま調理してて、小骨が入ってて食べにくいんだけど、でもおいしいんだよな...

* お茶がうまい。反面コーヒーがまるでダメ。そこそこのホテルで飲んでもコーヒーは (僕の味覚で判断する限り) インスタントコーヒー。きちんとドリップしたコーヒーが出てこない。エアチャイナ機内のコーヒーも同様。

で、今日で仕事は最後という日に鉄観音を飲んでみたら、これがおいしい。大きめのグラスに茶葉を入れてお湯を注ぐだけ。最初は茶葉が上の方まであがった状態でグラスも熱くて飲みにくいんだけど、だんだん茶葉が下の方に沈み、ほどよい温度になる。ずっとカフェで仕事をしていたということもあって、店員さんがお湯を後から何度も足してくれる。そうするとずっと楽しめる。グラスの中でふんわりと浮かぶ緑色の茶葉も美しい。

これでやっとなぜコーヒーがまずいかわかった。たぶんお茶がおいしいからコーヒーを飲む必要がないんだと思う。やっぱり郷に入り手は郷に従え。北京ではコーヒーではなくお茶を飲め。

実は今もおみやげに買ってきた鉄観音の茶葉をグラスに入れて、ちょびちょびお湯をつぎ足しながら飲んでるところ。いわゆる日本のウーロン茶とは違って、緑茶なんだけど、日本の緑茶よりさらにやわらかな味。

* エジプトと違ってタクシーの値段交渉は不要。きちんとメーターがついていてふつうに払う。車自体も、日本のものに比べればぼろいけど、エジプトに比べたらぜんぜんふつう。排気ガスが車内に漏れてくることも、窓が閉まらないといったこともない。ただ、英語はほとんど通じない模様。行く場所の中国語読みを覚えておくか、紙に書いて見せる必要あり。

ちなみに、国際線が飛んでいる空港に行くには「しんだじーちゃん、さんはお」と言うと連れてってくれる。「しんだ」は新しい、「じーちゃん」が空港、「さんはお」は第三ターミナルの意味らしい。

* 北京空港の入国審査のところに、中国国籍/外国籍などのほかに「工作員」というカテゴリがあってビビった。英語表記を見ると crew only だか staff only と書かれていてほっとした。写真探したら 出てきた。No Photo って書かれてるのに。

* 北京では (中国では?) よく白湯 (さゆ) を飲むようで。昼ご飯に行った店でも水ではなく白湯が出た。あれはあれでいいもんだ。

お茶のグラスに長くお湯をつぎ足して飲んでると、白湯にちょっと香りがついたものという感じになってくる。コーヒーを飲むより穏やかでいい。これなら仕事しながらでもちょびちょび飲める。

* 白酒 (バイチュウ) というお酒を飲んだんだけど、日本の初垂れに近いというか、もうちょっと華やかにした感じ。エステル香が強い。度数は 60 度くらいだとか。

* 写真は こちら (flickr, 撮影はすべて DP2 にて)。

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短い滞在だったけど、中華料理やお茶に関してささやかだけどリスペクトできるような発見があった。違う国に行ってそういうものに触れられるというのは何物にも代えがたい経験で、そう思うと心がすこしあったかくなる。

(一部 Twitter でのつぶやきを再録)

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