2003年10月03日

戦略って何よ?

マイケル・E・ポーター,『競争戦略論 I』, ダイヤモンド社, 1999.
「第 2 章: 戦略とは何か」より引用:

 競争戦略の本質は差別化である。つまり、意図的にライバルとは異なる一
 連の活動を選び、独自の価値を提供することである。(p. 76)

 戦略とは、他社とは異なる活動を伴った、独自性のある価値あるポジショ
 ンをつくり出すことである。(p.90)

 戦略的ポジションが維持可能であるためには、どうしても他のポジション
 とのトレードオフ (二者択一) が必要である。(p.92)

 戦略とは、企業としての活動のあいだにフィットを生み出すことである。
 戦略が成功するかどうかは、多数のものごとをうまくやり (少数ではいけ
 ない)、しかもそれらを統合できるかどうかで決まってくる。活動がお互い
 にフィットしていなければ、明確な戦略もありえないし、競争優位もまず
 維持できない。そして、経営は個々の機能を監督するという単純な仕事に
 なってしまい、組織の相対的な業績は、オペレーション効率だけで決まっ
 てしまうことになる。(p. 109)

一方、この章は「オペレーションの効率化は戦略ではない」という言葉から
始まる。オペレーション効率とは何か:

 オペレーション効率とは、同様の活動を競合他社よりも上手に行なうこと
 を意味する。オペレーション効率とは、単に効率だけに限定される概念で
 はない。たとえば製品不良率の圧縮や製品開発の迅速化など、投入資源を
 より効果的に活用するすべての実践を包含するものである。(p.69)

Posted by noto at 2003年10月03日 00:25
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