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2007年5月31日

湯の川のつかだや旅館

函館の湯の川温泉に、身内で「つかだや旅館」と呼んでいる温泉宿があった (正式名称ではないと思う)。経営されている方が僕の母親か、母親の姉妹の知り合いということもあって、大学時代の旅行など、何度かお世話になった。

温泉は、ちょっと狭いけど天然温泉のかけ流しで、湯は湯の川温泉のものとして当たり前だけど、しっかりしょっぱかった。ひとりで泊まると一部屋 6 畳の畳部屋で、しっくりくる、ちょうど良い大きさだった。市電の湯の川の駅 (終点のひとつ手前) から近くて、まわりに店が多いし、通っていた幼稚園も近いし、その頃寄った店もたくさんあるし、ひさしぶりに函館に戻るとなんかほっとする場所だった。そう、昔住んでいた家から徒歩かバスでよく行く範囲だった。

朝ご飯は、いわゆる手抜きの無い旅館の朝食で、ちょっと小さい宿だったので、小さな茶の間みたいなところにいくつかちゃぶ台があって、他の旅行客といっしょに食べる。テレビではだいたい地元のニュースが流れていて、何かの干物を焼いたものと、生卵と、味海苔とお新香がおかず。ごはんはもちろんおひつに入って出てくる。

うちの奥さんは、そういうちょっと枯れたところ (記憶は定かではないんだけど、と断った上で、もしかしたら部屋のドアに鍵が無いかもしれないという話もした) の味わいを解する人なので、こんど旅行してここに泊まろうという話をしたら、やはり「いいね」という話だった。で、予約の電話をする前に、実家の母に電話して最近あの宿はどうしたんだろうと聞いたらやめてしまったらしい、とのこと (もちろんまだ宿には電話していないので真偽は確かではない)。

昨日の夜、宿の名前をどうにも思い出せなくて、湯の川の宿のリストをインターネットタウンページで検索して探し、宿の名前にやっとたどり着いて、その名前をキーにいろいろ検索してみたけど、電話番号以外の情報は地図以外ほとんど見つからない。地図を見たら、間違いなくここだと確信した。他にもいろいろ、元町や十字街近くのこぎれいなホテルとか調べたんだけど、やっぱり函館ならあの宿しかないや、明日電話してみようと思って、寝床についた。でも、どうにもあの宿で食べた朝食が頭に浮かんで離れない。あー宿の朝ご飯の生卵かけご飯たまらないなぁとかしみじみ思ったのも、やっぱりあの宿なんだよな、と思い出しながら生唾飲んで眠った翌日がその廃業の話。

正直脱力...
というか、まだ電話してみようかなとか思っていてあきらめていない。

投稿者 noto : 2007年5月31日 00:13 | このエントリーを含むはてなブックマーク

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