February 26, 2004

平原綾香

今平原綾香が売れている。ホルストの組曲惑星の中の一つ「木星」を
アレンジした「Jupiter」、それと今回出たアルバム「odyssey」。

アルバムを一通り聞いてみたが、これだけ純正AORなアルバム。
って滅多にないかも、という感じ。
高橋真梨子以来?
きっちりまとまり過ぎているような感じもしなくもないが、
割といいアルバムだ。

Jupiterのリリースからあまり間を開けずに今回のアルバムが
出たわけだが、アルバムのメンツがとにかくすごい。
プロデュースは小林信吾と坂本昌之。その他楽器陣もそうそうたる
メンツ。松原秀樹、沼澤尚、青山純等等・・・
なんかこうして見て見ると、制作段階から既に売れることを約束
されていたかのような(あるいはレコード会社が強力にプッシュ
することが決まっていたような)固めっぷりなのだ。

ちなみに楽曲は平原綾香自身作曲した曲も含まれているのだが、
どれもメロディの動きが複雑だったりして、むしろ先行でシングル
カットされた2曲(いずれも本人以外の作詞作曲)よりもいいん
じゃないかと思う。

Posted by junper at 06:15 AM | Comments (185)

February 22, 2004

ロボコン

おとといくらいにONAIRしていた日本アカデミー賞の新人賞を受賞した
長澤まさみをみて思い出したが、去年見た映画の中で結構面白いなと
思っていたのがこの「ロボコン」だった。

ロボコンとはロボットコンテストの略で、高専にいるオチこぼれロボット
部の4人がロボットコンテストに出場していろいろなことを学んだり、
これからのことを考えたりしながら勝ち上がっていくという話。
ワンパターンな青春映画で、しかもスポ根を地味なロボットコンテストに
置き換えているので、全体的にゆるさがただよっているのだが、
見てるうちに、何故かこのおちこぼれロボット部に味方していたり、
ロボットコンテストのシーンは手に汗握って心の中で応援したりして
しまうような映画なのだ。
うまく説明できてないような気がするが、鑑賞後、随分と印象に残った
映画だったということです。

ところで、このロボコンに出てくる高専というのを恥ずかしながら僕は
全く知らなかった。近所の専修学校と区別がついてなかった。
高専=高等専門学校の略で中学卒業後入ることができるのだが、普通の
高校とは違って3年ではなく5年間学ぶところなので、高校→大学という
感じではないみたい。僕の住んでいる近所になかったせいもあるが、
中学を出てからの選択肢でこんなこともあるのだな、といまさらながら
思ったりした。
昨年、偶然にも高専を出ました、という鹿児島出身の人と知り合い
になったので、映画のこともあり是非どんな所なのかを聞いてみたい
とも思ったのだが、高専出身という位置付けが社会の中でどういう
意味合いを持つのかが正直全く分からなくて、思わぬところで失礼発言
をしてしまいそうなので、聞けてはいない。
どんな所なんだろう?高専って。

話は戻る。長澤まさみ。数年前に東宝シンデレラなんとか〜
(古くは沢口靖子とかそうだったような気がする)のグランプリを
とった人。NHKの連ドラ「さくら」に出てた女の子、と言ったら
分かる人いるだろうか?
ブレークしそうな予感がします。要チェックですよー。
(って誰に言ってるのかわからんが)

Posted by junper at 11:25 PM | Comments (177)

February 20, 2004

ゴールデン街

新宿ゴールデン街のとあるBARでマキさんのライブを見る。

唄うまい。ハスキーなんだけど不思議ととがった感じのないマイルド
な音色、リズム感のよさ。ウイスパーな感じも張った感じもイケる
そのレンジの広さ。ひょっとすると調子はあまりよくなかった?
のかもしれないと思ったが、でもあまりあるくらいその技量を感じる
ことができた。

とっても短い1時間だった。今度は大所帯の方、見に行きたいと思います。

ところでゴールデン街は僕にとって異世界だった。歌舞伎町の裏手に
こんな街並が広がっていたとは・・・
それと椎名林檎のホームページ(TOSHIBA EMIの方)がこれをモチーフにして
いたのだと始めて知った。
http://www.toshiba-emi.co.jp/ringo/st.htm


ちなみにその日は偶然友人Nの誕生日。お互い年をとりましたな〜。
これからも末永くよろしくということで。

Posted by junper at 10:59 PM | Comments (156)

February 11, 2004

宇多田ヒカル

それは突然だった。ステージのど真ん中から光とサウンドとそして
ヴォーカルが一気に放出された。オープニングナンバーは「光」。
名前の一字を配した、彼女にとっても思い入れの深い曲からライブは
スタート。短い一瞬の出来事の始まり。
3年半ぶりに宇多田ヒカルが戻ってきた。

今回はシングル曲を中心としたラインナップ。CDでいえば、ベスト盤と
いった布陣だ。しょっぱなからライブのテンションは最高潮を持続し、
ほとんどMCもないまま、とにかくブランクを埋めるかのように歌い
まくっていたのが印象的だった。

ステージもいたってシンプルで、バンドがいる以外には何か特別な
ものもなく、ただライティングのみで、演出としては衣装替えの際に
スクリーンを使って「サングラス」をリハーサルで歌うシーンを流す、
といった程度だった。

宇多田ヒカルにとって武道館は狭いハコだと思った。確かに左端から
右端まで丁寧と思えるくらい動き回っていたけれど、やはり彼女の存在
だけでステージが埋め尽くされているような圧倒的な力を感じる。

バンドはシングル曲のTrackに生の演奏をかぶせるというスタイルで
新鮮味はなかった。これといったひねりがなく、バンドのダイナミズム
という点で物足りなさは残ったが、短い準備期間を考えると宇多田ヒカル
の"歌"に焦点を絞った演出は正解だったのかもしれない。

印象的だったパフォーマンスは「Can You Keep A Secret?」
「First Love」「Deep River」。やはり絶好調時のバラードは
表情が豊かですばらしい。

アンコールを含めて2時間15分。ライブとしては平均的な時間だが、
あっという間に終わった印象。いわば「久しぶり。ご無沙汰してました」
というご挨拶のようなパフォーマンスだったように思えた。
アメリカでのデビューも控えているので、日本での活動は当面の間
ないのかもしれない。次に見ることができるのはいつになるのか
分からないが、もっと大きくなった(その分チケット争奪戦が
激しくなるけど)宇多田ヒカルをまた見てみたい。

Posted by junper at 10:20 AM | Comments (188)

February 02, 2004

選曲うんちく

厚木レコード、盛況でした。来てくれた方、ありがとうございます。
継続イベントということなので、次回あるときはまたよろしくお願いします。
今回来れなかった人も次は是非。

ところで、選曲ですが、今回のコンセプトはいんちき昭和ジャズ歌謡
が前半戦、割とロック目選曲で後半戦という形の二部構成をとりました。
この間にはリズムに大きく隔たりがあるので、これを埋めるために中間に
喫茶ロックを配しました。COUCHの恋人いいねぇ〜。

それと「今」にこだわりました。平均リリース年は2000年。一番古くても
小島麻由美の95年、一番新しいものは2004年の奥村愛子です。
とにかく自分が今旬だ!と思って聞いているものをかけたかったのです。
自己満足度100%な選曲ですみません。
僕の友人は「いつも車でかかっているので新鮮味がないなぁ・・・」
と言っていたっけ。

椎名林檎の選曲は悩みましたが、最終的に罪と罰を選びました。
この曲出張で静岡に行った時に一人ぼっちで毎晩聞いていた曲で、
思い入れは深いです。ヴォーカルが壊れててかっこいいんだよね。
日本刀振り回している林檎のプロモもかっこいいです。
(あっそうだ、今度は林檎のビデオ流そう)
ちなみに椎名林檎は次回もその次も必ずかけるでしょう。

曲掛け間違えたとか、反省点はいろいろあるのですが、初めてだから
まぁいいかと思っています。
back to back(DJ全員が1曲ずつ回す)はもっとがんばらないと
と思いました。BoAじゃインパクトなかったか・・・

Posted by junper at 08:57 PM | Comments (158)

February 01, 2004

卒論発表会

僕が通っていた大学のゼミの卒論発表会で市ヶ谷へ行く。

5年ぶりくらいだと思うが、H先生は相変わらずキュートなままだ。
僕の記憶では確か4○才くらいだと思うのだけれども、とてもそんな
風には見えない。

SD法?因子分析?分散分析?メンタルモデル?あーなんかそんなの
あったっけから始まって、頭の回路がつながる迄に都合学生5人分くらいの
発表が通り過ぎていってしまった。その間僕は上記に挙げたような知識を
記憶の底から掘り起こす作業に腐心することと同時に、「普段自分がいかに
頭を使っていないか」ということが分かってしまったことで終始イライラ
し続けていた。

でもたまにはいい。とにかく眠っていた知的好奇心を揺さぶられた。

僕がこの学問に取り組んでいた頃は、PCと言えばWIndows3.1、携帯電話
は普及してなくて、ポケベル全盛期、EPGなんてものはなかった。
モノ、特にIT関連機器と呼ばれるモノは漠然としてあってそれが社会や
人にとってどんな影響を与えるかという問題については見えていなかった。
(要するに先見性がなかったのだ)
その頃はほとんど形にならない想像の範囲(もしも社会がこうなったら
そういうことが起きるだろうみたいな)で物事を進めるか、もしくは
有線電話の発話や応答に対する統計的なデータを取るというような、
いわば僕にとっては退屈な学問だった。
数値データにこだわりすぎる実験的手法も気にくわなかったし。
むしろそういった人間の心理を定量化することに対する反発が余計に
僕を退屈させたのかもしれない。

今この分野は旬だ。
高齢化社会を迎えて、ニューメディアと呼ばれる機器のデザインを
どうするのか?携帯電話のマナーやテレビ電話のあり方、
電子メールでのコミュニケーションのあり方。電子番組表
やTVの双方向化に対する機器デザイン等・・・
あらゆる場面で新しいモノと対峙する人間の姿はより明確になって
きている。
とりわけ高齢化社会とIT機器とのあり方の問題はこれからの時代に
もっと真剣に深刻な問題として扱っていかなければならない。
というかビジネスになる。

僕が今やっている仕事とも関わりがある。僕らスタッフは身近に、
普通にこの問題に取り組む必要がある。うまくそこへ導くための
コンテクストのあり方なんてモロだ。

学生ってごく一部を除けば、自分のやっている学問なんて
実社会と結びついてないと思っているのだと思う。
僕は少なくともそうだった。だから社会とのつながりが
見えた今余計に真剣に語りたくなってしまう。
皮肉なことだ。もしこれから学生になる人はそのことを考える
べきだし、僕らは実社会と学問とを切り離してはいけないと思う。

ま、ともかく勉強しなくちゃね。

Posted by junper at 04:08 AM | Comments (157)