2004年10月31日

「乳頭の色は?」「タミヤ品番135のつや消しブラックです」

伊集院光のラジオ『日曜日の秘密基地』を聞いていたら、ゲストに鶴光師匠が。
当然の如く昼の2時という時間帯を無視して、はなから下ネタ全開の師匠。しかしだんだんラジオ論・芸談で熱くなるにつれて、時折何の脈絡もなく「おこめ!」「青梅国際マラソン!」と叫ぶのだった。
これが真面目な素の表情をあえて隠そうとする芸人の性(さが)なのか……私は感動を覚えた。はずがなく、どう贔屓目に見ても素潜りした海女が酸素を求めてたびたび水面に顔を出す感じだ。それもすごい浅瀬で。そして驚くほど短い耐久時間で。最後に師匠は「おめこぼしを!」と叫んで去っていった。
そして翌週のゲストがスピッツというのは、どんな人選なのだ? スピッツと下ネタの接点は「チムポがデカそうな草野マサムネ」ぐらいしかないのに。

紳助の謹慎処分が続いたら、M-1はどうなるのだろうか? 考えられる大会委員長の代打は、
本命・中田カウス(漫才界のドン)
対抗・里見まさと(漫才ハンサム)
穴馬・明石家さんま(競馬というよりもロデオ。予想としてはフリートークでワイルドカード枠のネタ時間を潰して、番組ぶちこわし)

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2004年10月29日

スクール・ウォーズ〜泣き虫先生と僕らの七日間戦争

しばらく前に映画化された『スクール・ウォーズ』は、主演が照英、ヒロインにSAYAKAである。
しかし照英=教師の滝沢役というのはすぐに分かるとしても、SAYAKAは岩崎良美、伊藤かずえ、どちらのポジションなのか?
もしや大人っぽい演出で岡田奈々の役を? それとも童顔をいかして間下このみの役に?
『ドラゴンヘッド』で演技に開眼していたら名古屋章役の可能性もある。まさか梅宮辰夫を刺すチンピラ役? 伊藤かずえが乗っていた白馬役? 葛城ユキ役? ボヘミアン役? 破れかけのタロット役? 人間大砲役?
結論としては、どれだけ演技派になっても人間大砲そのものを演じきるのは難しいということだ。

奥田民生特番でヘッドライト町田がリラックスして焼酎飲んでると思ったら、草野マサムネでした。似てるんだってこれが。

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2004年10月28日

ホムンクルスの視力検査はランドルト環がカープのマークに

ずっと部屋にこもっていた仕事が落ち着いたので、鈍った体に喝を入れるため太陽の下で汗を流そう! とマンガ喫茶に8時間。
『のだめカンタービレ』読破!『BECKカンタービレ』読破! 『まんが道カンタービレ』読破!(”カンタービレ”は音楽用語。岡山弁で”すごい怖い”という意味です)
『BECK』は噂通りに描写がリアルだ。特にロックフェスの模様と、ベッドの横でいつの間にか眠っていた少女が鼻ちょうちんをふくらましているシーンが。

今見ている『ダウンタウンDX』で、どう見ても可愛くないさくらの写真が出るたびに客席から過剰な「かわいいー!」の声が炸裂。事務所は”サクラ”というコンセプトをはき違えてはいないか。

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2004年10月27日

大統領選の夢で夢精ができるフジテレビ・松本方哉

原稿を脱稿。アガッたのか、フリテンだったのか、今になっては分からない。

発売中の『POPEYE』11/10号のポパイ・フォーラムに、なぜか、全くもってどういうわけか、私が大統領選がらみの短いコラムを執筆している。
原稿を書く際、クリントンの冠に何かポップなコピーが欲しいなと思い”マイライフ・イズ・オーラルセックス”としたためて、編集者に送信。
すぐさま編集のKさんから電話が入る。
「鈴木くん、いくらなんでもあれはねえ」
「すいません」
「自分でも分かったでしょ?」
「はい、ダメだと思いました」
「うん。じゃあこの”インディアン博物館”は”ネイティブ・アメリカン博物館”に変えておくからね!」
そういう事情で今コンビニに置いてある『POPEYE』には和訳するところの”人生是フェラチオ”がくっきりと掲載されている。クリントン側近のみなさん怒っちゃイヤ。鈴木工は民主党とケチャップを応援します。

中日ベンチでトータルテンボス藤田が不貞腐れていると思ったら、ドミンゴでした。

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2004年10月23日

ヘイユーブルース 口笛 女の涙

古いビデオを整理していたら五木ひろしがホストを務めるNHK『金曜ショータイム』が出てきた。ゲストが渡辺香津美、内田勘太郎、押尾コータローの回である。
そこで五木が『夜空ノムコウ』をカバーしていて、これがなんともよい感じの出来に。”夜空”つながりで具合がいいのかと思っていると、続いて歌った『地上の星』も大変耳あたりがいいのだった。
そこで私は気がつく。五木ひろしは何のヒット曲を歌わせても、合う。それは歌唱力云々の問題ではなく、我々の脳内にはコロッケが真似する五木の残像がくっきり残っているからだ。そのせいで”ヒット曲をカバーする五木”に対する想像力が開拓されているのである。
思い浮かべてほしい、五木が歌う宇多田ヒカルや浜崎あゆみの楽曲を。簡単に想像できるだろう。『艶姿ナミダ娘』でも『横ハメ縦ハメ』(清水アキラによる『横浜たそがれ』のエロ替え歌)でも『にぎり』(清水アキラによる『契り』とにぎりっ屁をひっかけた下ネタ替え歌)でもOKだ。
その代わり、五木が歌っているだけで、画面隅に針すなおが描いた似顔絵の幻影が見えるのはご愛嬌。

『ミュージックフェア』で、お〜い久馬!が熱唱していると思ったら、J-WALKのボーカルでした。

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2004年10月22日

F1に夢中な蕎麦屋は厨房をピットと表現

近所の蕎麦屋「D」は置いてあるスポーツ新聞が東京中日スポーツということだけが唯一の特徴という完全無欠に場末の蕎麦屋である。
そんな店内で、先日、店ご自慢の「俺の塩」をすすっていたところ、衝撃の事実を発見した。
箸袋の裏に店のwebサイトアドレスが記されていたのだ。
今時HPぐらいでと思うかもしれないが、卓一つ一つの下には半年前のくたびれた少年ジャンプと週刊実話が詰め込まれ、客の9割はコバルトブルーカラーという「店−場末=蕎麦屋なのにアグレッシブに置いてある肉じゃが」な店の「D」でだ。
さらにアドレスの右端に記されたアルファベットはjpでもcomでもなかった。
ac
どこだそこは。海外にコールセンターを置いて経費節減しているのか? しかしacってどの国だろう。東京中日スポーツ置いてあるから愛知?
後の席で鍋焼きうどんを食べていた作業員が、70歳近い店のオヤジに「おじさん、水」と促すと、いよいよ小春日和全開のオヤジは「お会計ですか? ありがとうございます」を3度繰り返していた。
もはやオヤジの体に通うものは通っていない。もしやAC/DCのDCが落ちたゆえのAC?

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2004年10月17日

中畑清ドキュメンタリー『24』

仕事が相変わらずテンパっている。テンパイを超えてほとんど流し役満かもしれない。
しかし私の瞳孔はさっきから開きっぱなし。なぜならバッファロー吾郎・木村の「ホームラン日記」で重大発表が!
http://bg23.com/
23時間半ライブってこりゃあロックフェスだよ! 行かないでどうする。モッシュだ(面白い顔で)、ダイブだ(面白い顔で)、ヘッドバンギングだ(ハゲヅラをかぶって)。

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2004年10月16日

朴の前に道はないIN朝鮮半島

相変わらず仕事が尋常じゃないテンパり方。もしかするとテンパイを超えてアガっているのかもしれない。

さきほど「高村光太郎の処女詩集が『道程』はこれいかに」というギャグを思いついて一人で大爆笑!
分かっているのだ、脳内計器が壊れ始めていることは。

にもかかわらず、今つけたテレビで後浦なつみが歌う『恋愛戦隊シツレンジャー』を見てドンびきしてしまいました。
今、引くに引けなくなって戦争を仕掛けたブッシュの気持ちが分かるのは、つんくだけではないのか?

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2004年10月15日

『RYU`S BAR』で芸能界をブッタ斬り、最後にたかじんの曲を歌いあげる村上龍

先日はなまるカフェのゲストに友近が招かれているのを見て、大層売れてるなあと感心した。すると今見かけた稲垣吾郎がホスト兼メンバーの『GORO`S BAR』ではバーのママ役でほとんどメイン扱いではないか。『RYU`S BAR』でいうと岡部まりというより、ほとんど村上龍に近い存在。顔の大きさを含めて。
コーナーキックになると若手芸人がひたすらゴール前のアピールに励んで結果ボールが回ってこないのに対し、中盤に控えている友近にはがっつりボールが集まってくる感じがする。また友近が必死でゴールを狙わないのだ。あの落ち着いたさばき方は「釜本と同期です。プラティニ最高」と言われてもみんな信じるだろう。
そして番組中盤では無意味に鈴木聖美『TAXI』を熱唱。なんでこんなに面白いのか。これが見れるなら私は来週もチャンネルを合わせるだろう。それにしてもボーイ役で出ていた次長課長・井上は稲垣の存在を駆逐しているような気が。稲垣くんは可哀想だから、サメのスリッパをあげます。

仕事がテンパってるのに俺は何を書いてるんだドチクショウ! 放っておくとお笑いの話しかしないし!(また猫型プロレスの真似) もう寝ます。

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2004年10月13日

京王線の順列は特急>超特急>準特急

半月前、ドトールコーヒーで読書に励んでいた際、一つのテーブルを挟んで正面に面した女性が宝塚情報誌『歌劇』をずっぽりと熟読していた。
知ってるタカラジェンヌは春日野八千代先生だけという私は、つい何が面白いのやらという視線を投げかけてしまう。
すると彼女は全く同じ視線で私を凝視してくるではないか。
改めて自分の手元を見ると、私が読んでいたのは『マンスリーよしもと』だった。しかも発売日の。それも表紙が笑い飯の。なおも開いていたページは「新baseメンバーによる公約(118名掲載)」の。あまつさえ考えていたことは「中山功太は面白いニャ〜」の。

そんな充電生活を送っていた私の元に超特急の仕事が舞い込む。内容を聞いただけで3ヶ月貯めた電気を一気に放電してしまった。
1週間ほど更新はお休みになるでしょう。

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2004年10月11日

ブッシュの背中に仕込まれていたのは無線機ではなく、カール・ローブそのもの

アメリカ大統領選の公開討論2日目。
円陣を組んだ客前で候補者が面と向かってディスカッションする姿を見て、オクタゴン金網に閉じ込められたカップルが罵倒しあうロンブー番組の1コーナーを思い出した。
どうせなら仕切りにロンブー淳を採用してはどうか。
淳「じゃあブッシュはさー、破壊兵器がないの知っててアタックかけたの? それってズルくない?」
ケリー(マイクをつかんで)「第一あんたさー、一時期ビン・ラディン養ってたじゃん」
ブッシュ「うるせーよ。おまえカンケーねえって」
ケリー「テロの後にラディンを国外に出したのも、アタシ知ってんだからね!」
淳「ブッシュって外出し派なんだー」
ブッシュは「おまえムカつくマジむかつく」と携帯電話をたたきつけて退場。
それを見て司会席で笑っているだけの亮。

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2004年10月10日

ベンツとイームズが共同開発した高級車椅子

参加者の8割は素人の記念受験が占めるというM-1。
以前、松竹出身の芸人が大阪の有名なルンペンをスカウトして参加したという話も聞いた。イイ話だ。「なんでおまえが舞台立ってるんだよ!」と誰もがツッコみたくなるのだから、それは”笑い”の範疇に収まっている。
しかしこれは。
http://www.sponichi.co.jp/osaka/ente/200410/10/ente171042.html
私が言いたいことは、4年前に書いた
http://www.sevendays.com/wren-new/b-number09c.html
の9月17日(文章ヘタすぎ)に全部書いてあるが、しかしこれは。
「M-1のMは未発達のM?」「いとこい師匠ですら立って漫才してたのに!」「コンビというか、1・5人分じゃねえか」とは不謹慎すぎて誰も言えない。我々が無意識のうちに心の計器の針を感動か同情か、どちらかのゾーンに傾けようとしている時点で、彼は笑芸の世界にエントリーする権利を失っているのだ。私はこれでは笑えない。それはひどく残酷なことだけど。
それはそうと、「介護の女性の胸をのぞいたりするお色気ネタ」って13歳にしては早すぎやしないか。

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2004年10月08日

あたし達の住んでいる街には/イムジン川が流れていて

初めて岡崎京子『リバーズ・エッジ』を読む。なんとなく敬遠してここまで来たが、読んでみたら面白すぎて降参。
それと並行して中上健次『枯木灘』も。これもよく考えたら舞台はリバーズ・エッジだ。川の上流では地縁の重力に押しつぶされた者が、下流では重力を感じられない者が、焼けつくような冷たい呼吸をして生活を送る。
そうやって川の源と出口が物語を生み出している頃、川の中流では井上陽水が『リバーサイドホテル』のようなどうでもいい表現を生みだしているのであろう。

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2004年10月07日

杉作Justice太郎

低所得者層の国民的人気番組『やりにげコージー』を見ていたところ、我らが杉作J太郎(以下・J)が通算3度目の登場を果たした。メインゲストの及川奈央に紳士的な対応をしただけで、東野から「J!優しくしてHできれば、とか考えてないやろな?」とツッコまれて動揺を隠せないJ。あんた最高だよ、J!
そのJが「ちょっと奥の方で……」と出番前の状態を説明する一幕があったのだが、一瞬、トーン・喋り方を含めて声がバッファロー吾郎・木村にそっくりだった。よく見ればメガネ、汚いヒゲ、無造作な髪型、Tシャツありきのファッションセンスと、二人の共通点は多い。

ゆらゆら帝国のボーカル・坂本とカリカ家城の顔もよく似ていて、骨格が近いせいか両者とも同じような声をしている。曲とコントは全く別物とはいえ、その独特な言語感覚や世界観は、共通した冷たい地下水脈の流れを感じるのだ。
これは平均的でない容貌を持った二人が、世間から似た扱いを受けることにより、隣あった地平に着陸した結果なのだと思う。

それに対してJと木村は、スタートが全く異なるものの、アングラ街道を驀進し、モテない宿場に身を投じる人生の旅を通過して、同じ動物に進化を果たした感じだ。

私が何を言いたいかというと、「フォルムの均質性には先天的と後天的の二種類がある」と主張したいわけではない。
Jと木村、世間がどんな評価をくだそうとあんたらはカッコいいよ! ぬかるみビューティー&がらくたハンサムだよ! でも俺が女に生まれたときは絶対に抱かないでくれ! J!

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2004年10月05日

8割が一コマ風刺マンガで占められたレディコミ誌

新宿紀伊国屋書店のコミック専門フロアでは、エスカレーターで上がった正面にアルバイト求人の告知が貼られている。いわく、
「コミックは好きですか?
コミックを読みますか?
笑顔に自信がありますか?
当店はそんなあなたを必要としています」
上記の質問に全て該当する輩は、もっとも接客してもらいたくないマンガ担当店員であるはずだ。そんなことを考えながら長尾謙一郎『おしゃれ手帖』を買う。

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2004年10月03日

日ハムの小笠原が噛んでいるのは自分の舌

パ・リーグのプレーオフを見ていると、7回裏の攻撃が終了。8回表・日本ハムの打順がテロップで流れた。
2番・奈良原
3番・小笠原
4番・セギノール
次は何原?小田原かな?宇治原かな?と思わせておいてセギノール。3段オチとしては完璧だ。欽ちゃんでいうなら、良い子・悪い子・パナマ出身だし、チンペイのラジオでいうなら、天才・秀才・パナマ出身。

弱小時代のヤクルトファンだった私にとって川崎憲次郎の引退はせつないものがある。
しかしテレ朝の野球中継でバックネット裏情報を西村龍次が担当していたのも心に沁みた。いつその定位置を松沼(弟)から皇位継承したのか。

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2004年10月02日

遠藤ミチロウ、レイザービーム!(豚の内臓を客席に投擲)

近所の中華料理屋でスポニチを広げながら味噌ラーメンをつついていると、周りの客がざわめきだした。
店の奥のテレビで流れているのは大リーグ中継。年間最多安打新記録にリーチをかけたイチローがバッターボックスに入ったのである。
イチロー(Mrとんがりコーン)に関心が薄い私もさすがに気になる。ラーメンを食べながら、記録達成の瞬間が見れるのではと時折テレビに目を走らせた。
「おッ、打った!」
一人の客が声をあげた。いとも容易く、イチロー(妻は8歳年上)のバットはセンター前に球をはじき返し、店内がどっと盛り上がる。
しかし私はその瞬間を見逃した。
なぜかというとスポーツ新聞の片隅に小さく掲載された「中日優勝により、落合博満記念館の入場料が本日から3日間半額に」の記事に釘付けになっていたから。

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2004年10月01日

お台場ワンルーム築19年「さんまのまんま」部屋の資産価値

雨上がり決死隊、DonDokoDon、ガレッジセールがゲストに招かれた『さんまのまんま』を見る。
手練ぞろいのメンバーの中で、話に参加すればさんまに声が小さいと詰られ、割って入れば場のリズムを乱し、3段オチのアンカーをお膳立てされてもタイミングを完璧に逸するのは、もちろんDonDokoDon平畠である。
思えば雨上がり決死隊が東京進出後、一旦雨ざらし瀕死体になってからブレイクする前、蛍原も常に「なんか喋れ」「咬むなや」といじられるダメキャラであった。しかし今の仕切りの達者さや長いキャリアから推測するに、あれは演技だったのだと思う。宮迫に少しでもパスを回すため、泥にまみれて体でボールを拾いに行っていたに違いないのだ。
平畠にしても芸人だったら緊張から逃れられないさんまの手前で、あそこまで集中力を切らすことは不可能のはず。つまり「わざと」一連の所作をこなしていると見るのが妥当であろう。
しかし当時でも「わざとやってる」臭が若干漂っていた蛍原に対し、平畠を見ていると「もしかして本当にポンコツ?」という思いが一瞬脳裏をかすめてしまう。完全に体温を消すことに成功した忍者のようなものか。もし意識的に無意識を持続させているならば、それはそれで禅に近い領域なのかも。オリエンタルじゃないか平畠。喋らない姿勢はサムライのそれだし、海外進出すれば人気が出そうだ。純度の高いエンターテイナーである相方・山口がハリウッドに向かうなら、平畠はロスのスシバーあたりで店の人気者でも目指してほしい。
ちなみに私の中の平畠ベストワークは、M-1第1回決勝の楽屋中継で無造作にリップクリームを塗っていた姿です。

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