夏目漱石が新聞社に移った理由

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たつをの ChangeLog: フューチャリスト宣言、読了
http://chalow.net/2007-06-04-4.html
で、梅田 望夫, 茂木 健一郎『フューチャリスト宣言』の内容が引用されている。

茂木 夏目漱石の主要な著作って、ほとんど新聞小説でしたが、 おそらくいまだったらネットで書いていますよ。あの人が東京帝国大の 教授を辞めて、朝日新聞に入った理由は、そのほうが多くの人に読んで もらえるから。いまだったら絶対ブログで連載をしていると思うんですよ。 (p.94)

江藤淳先生の授業では違うことを言っていたよなと思って、見つけたのがこれ。

読書のおと (江藤淳著作のページ)
http://www.asahi-net.or.jp/〜WF3R-SG/ntzetou.html

また、漱石の朝日新聞への入社を決める際の条件闘争は、極めて興味深いものがあります。それだけ漱石の立場は孤独で自分一人が頼り、という思いが強かったためだと思われます。 入社の条件等を問い合わせる手紙を読むと、漱石が大学を辞める覚悟を固めるにあたり、何より収入とその将来的な地位の安全を心配していたことが判ります。作家としての自信などは、まだ確固たる状況ではなかったのでしょう。

詳細はもちろん、江藤先生の『漱石とその時代 第三部』を読んでみないとわからないのだが。

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このページは、notoが2007年6月 5日 11:04に書いたブログ記事です。

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