金魚の最近のブログ記事

6年半飼った金魚死す

昨日、6 年半飼っていた金魚が死んでしまった。死因は白点病。我が家に (人間の) こどもが生まれ、正直水槽メンテの優先順位が下がっていたところに、思いつきでエサ用に安く売っているドジョウを投入して 1 ヶ月というところだった。ドジョウが病気を持っていたのかもしれないけど、金魚が死んだ後みるみるうちに水がいたんでいったところをみると、金魚が病気を抱えたまま生きていて、ドジョウがその病気をもらい、お互い共振するように水質を悪化させてしまったようにも思える。この 1 週間ちょっと、今までになく頻繁に水換えをし、メチレンブルー薬を投入したけどまったくダメだった。

死んだ金魚は、同時に家に来た金魚と同様神田川に水葬した。地蔵が川に向いて立っているところがあるので、軽く手を合わせてから目の前の川に投げ込んだ。せっかくだからと近くの神社でも手をあわせて川にかかる橋に戻ってきたら、ちょうど上流から流れてきて、しばらく川の流れに合わせて流れる様子を眺めていた。

これで、うちの水槽の金魚はゼロに。ドジョウも 11 匹投入したが、1 匹だけ生き残っている。

死んだ金魚には不義理かもしれないけど、正直なところこれでちょっと肩の荷が降りた。やりたいこと、やるべきことが多すぎて、優先順位が低いことはばっさり諦めるしかない。本当は水槽用品をすべて捨ててしまいたいんだけど、なぜかドジョウが一匹だけ生き残ってしまって、少し困っている。このドジョウも白点病が見られるので先は長くないかもしれないけど、かといって汚れた水のままにしておくのもしのびないし、昨日今日ととりあえず水を変えてやった。もう金魚を飼うこともないだろうし、上部フィルターは外して捨てることにした。

...しかし、なんとも中途半端な感じである。

金魚を飼う注意点

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1. 10 年の寿命につきあう気があるか?

うちで金魚を飼っているんだけど、もともとはうちの奥さんが近くの縁日の金魚すくいですくってきてしまったもの。種類はいわゆる和金。

割とこういう軽いノリで金魚を迎えることは多いと思うけど、金魚の寿命は 10 年程度と言われているので、律儀にきちんと飼うと 10 年程度の付き合いになる。まずはそこまで覚悟をもって、その長さを想像して連れてきた方がいい。

ちなみに熱帯魚の方が多少器具が多く必要になるけど、寿命は短い。グッピーは 1-2 年、ネオンテトラなどで 5 年程度と言われている。今の自分なら、次は絶対そういった魚を飼うと思う。その方が気が楽。

2. えさは少なく少なくやるべし

市販のえさの袋には「5 分程度で食べきれる量をあげてください」と書いてあるけど、律儀に 5 分かけて食べるくらいの量をあげているとどんどん大きくなってしまう。最初はかわいいし、水槽に近づくと「えさくれダンス」をし始めるのでついついあげてしまうのだけど、これがあだになる。

うちの金魚は 1 年で 20cm 近くまで大きくなり、水槽を 2 回買い替えることになった (17cm → 30cm キューブ → 60cm)。

その翌年にもまたすくってきてしまったんだけど... 前年を反省してごく少量のえさを与えるようにしたら、それほど大きくならずに済んだ。3 年経ったけど、いちばん大きなものでもまだ 10cm あるかどうかという程度。今は、20cm 近い金魚 1 匹と 5-10cm の金魚 3 匹に対し、朝と夜に 2, 3 つまみあげる程度。

以下、だいたい金魚がこれほど大きくならなければ気にしなくてよかったはずなのにという話。どんなに費用や手間がかかっても、大きな金魚が飼いたい! という場合以外は、とにかくえさは少なく少なくやるべし。

20cm くらいの大きさになると、60cm 水槽 (というほぼ規格品サイズ) が必要になる。これくらい大きいと水の量も 60 リットルくらいになり、つまるところ重さが 60kg 以上と人間の体重程度になる。こうなると、専用の水槽台が必要で、適当な下駄箱の上においたりすると板がたわんで、水槽が割れてしまうこともあるという。60 リットルの水が床にぶちまけられてしまうと考えると... 集合住宅に住んでいる身としては恐ろしい。

3. 意外と必要な器具

金魚は水を汚しやすく、それでいて酸素も大量に必要とする。酸素が必要であれば上部フィルターが向いているが、うちの場合ニッソーのスライドフィルター 600 だけでは水質を維持できず、さらにエーハイムの外部フィルター (エーハイムフィルター 500) も導入した。ろ材 (定番のサブストラット プロなど) も含めると両方合わせて 1 万円は優に超えている。たぶん、ここまでフィルター設備が必要な観賞魚ってなかなかないと思う。観賞魚自体は 100 円とか 200 円なのに...

ただ、これに関しても金魚を大型化させなければだいじょうぶだったはず。

あと、冬だと水温が 18 度を下回って、水槽の下の方でほとんど動かなくなることがある。そういうもんだとわかってしまうと別にいいのだが、体調を崩した金魚と見た目が変わらないため、最初心配になってヒーターを買ってきてしまった。ほら、そんなことするくらいなら最初から熱帯魚でよかったじゃん、ということになる。

とはいえ、金魚も冬期体調を崩すと、別水槽に移して加温して治療してやる必要があるので、やっぱりヒーターは必要だったのかもしれない。

まぁでもさ、ヒーターと外部フィルターがあれば、だいたいの熱帯魚は飼えるわけですよ。

4. 水草水槽は不可

これも金魚が大きくなりすぎたせいだろうけど、アマゾンソードやアヌビアス・ナナといった強めの水草でも金魚は葉を食べたり引き抜いたりしてしまう。水草が強くなるように照明器具も買ったけど歯が立たず。水草に適するソイル (底に敷く土) も金魚が吸ったり吐いたりするため、水がひどくにごりまったく実用にならない。ということで、水草が生い茂った水槽で金魚を飼おうみたいなのは、まったく期待できない。水草があった方が水質も安定するらしいし、いろいろ試してみたけど、もうあきらめた。今はアナカリスという、どこのペットショップでも金魚用に売っている水草が水槽の中をただよっているだけ。

5. たまに病気になる

病気になると、体が横になったり、水面に浮いたまんまになったり、腹が膨れたり、目が飛び出してきたりする。そういう場合は、別の水槽にその金魚だけ移してやって、加温したり、塩水浴させたり、薬浴させたりする。

先日もいちばん小さな金魚が突然死んでしまった。もともと体力が無さそうで、えさに対するがっつき方も弱い個体だったのでしかたないんだけど。こう書いておかないと忘れそうなくらいだ。

以前、大きな金魚が死んだときの話はこちら

まとめ

飼う前に知っておいた方がよいこと、気をつけた方がいいことはここまででだいたい書いたつもり。

最初はやっぱりかわいかった。この感覚はたぶん飼いはじめの人で、金魚に愛着を持てた人とは共有できると思う。人間以外の生き物の動きというのは観察のしがいがあり、意外と見ていて飽きないし、それを家で気軽に見られるというのはよいものだ。朝になれば元気だし、夜になると眠りに入ろうとする。人間が近づくと、えさくれダンスをするし、離れればあきらめるという反応を見るのもいい。一定のパターンしか無いような気がするけど、ある種の意思疎通のような感覚も得られる。せまくて申し訳ないなとか思ったけど、意外と水槽の中でのんびり楽しく過ごしているように見える。

まぁでも、10 年見続けたいものでも無いなというのが 4 年近くたった今の感想。こういう風に言うのは家にいる金魚に対し不義理かもしれないけど。

ベランダや庭に大きめの瓶 (かめ) でも買って、金魚と水草を大量に入れて、あとは放っておき、たまにのぞき込んだら元気に生きてる、くらいがちょうどいいような。今後一軒家に住むようなことがあったら、そのときは試してみるかも。

投稿者 noto : 2009年05月24日 12:33

2 年前の夏に家にやってきた金魚 (和金) のうち 1 匹が昨日土曜の朝、死んでいた。体長 20 cm くらいのメスで、家にいる金魚で一番体長のあるものだった (一番大型と言いがたい理由は後述)。

木曜の深夜、家に帰ってきたら水槽の水草の上に横たわっていて、すでに死んでいるのかと思って見てみたら一応生きているし、動く。こういう風に弱ってしまった場合は 0.5 % の塩水浴というのが定番の処置なので、酒に酔っていながらも治療用のプラケース (プラスチック製水槽) に塩水をはって移してやった。横になっていて、たまに動こうともがくのだが、もうふつうの姿勢はとれない様子。

金曜の夜に見たら、時々エラの動きも止まっているように見える。思い出したようにプルッと動き、エラの動きも再開するが、また止まっている。今までも「もうダメかな」と思っても意外としぶとく生きてきた金魚なので、まぁ復活するかもしれないと思いながら眠り、土曜の朝起きてみると見事に動かなくなっていた。何度も水槽を叩いてみたが、まったく反応がない。

住んでいるマンションの植え込みや、近くの公園に埋めることも考えたんだけど、魚だし水葬がいいかと思い、昨日土曜の夕方、近所の神田川まで奥さんと歩いていって、橋から川に流した。思ったより大きな「ピシャ」という水面を叩く音がして、ほんの少し川の流れにまかせて流れた後、川底に沈んで動かなくなった。思ったより浅いみたいだった。

その橋のまわりはずいぶん蚊が飛んでいるようなので、川沿いを少し上流に行ったところにある公園で手を洗って、ちょっとした葬式のかわりにベンチでビールを飲みながら、金魚が来てから今日までのことを回想してみた。

回想の全部は説明しないけど、今年の春前くらいに一度この金魚は腹が異様にふくれ (腸まんと呼ばれるらしい)、出目金のように目がでっぱる (こちらはポップアイという症状らしい) という事態になった。水槽の手入れが面倒になっていて、水換えを 2 週間以上しないこともあったし、ガラスにコケも生い茂り中の様子をあまり確認していなかったのも良くなかったようだ。どちらの症状も、水換えを怠ると発症しがちなものらしいし。

さっそく薬浴をさせるためのプラケースと、症状に合わせた薬 (グリーン F ゴールド リキッド) を用意し、使い始めるとお腹は凹んでいった。この薬に浸したエサ (薬餌というらしい) もけっこう効いた。ポップアイはなかなか治らなかったが、これ以上薬浴は効果がなさそうだというタイミングで本水槽に移したら、意外とどんどん治っていった。このタイミングで本水槽 (60cm 水槽) のろ過も見直し、上部フィルターに加え、外付けのエーハイムフィルター500も追加した。

しばらくしてあーこれでだいじょうぶそうだなと思ってたら、こんどは松かさ病の症状が出てきた。これは、体全体がふくれてウロコが松かさのように逆立つというもので、原因菌は腸まんやポップアイと同じアエロモナス菌と言われている。薬餌を与えても治らないので、また薬浴させたら、これまたよく効いて回復。

今度は万全を期すため本水槽の方にも薬を投入してからこの金魚を戻したんだけど、どうにも元気が無い。見た目から病気っぽい様子は無いが、やせてしまい、体高というか縦方向が小さくて、ひょろ長い体型になってしまった。もともと口の形がちょっと変なので、攻殻機動隊 Stand Alone Complex に出てきた人物にちなんで「ゴーダ」と呼んでいたのだが、これくらいのタイミングから「ひょろながさん」と呼びはじめた。

で、元気の無さはどんどん強くなって、その横たわってしまう日の前の数日などは水槽に近づいても「エサくれダンス」をしないくらいだった。病気になる前はすごくどん欲な性格だったので、性格変わってしまったなぁ、エサくれダンスしない金魚はかわいくないなぁと思っていたんだけど、単に弱ってしまっていただけだったようだ。

これで、家にいる金魚は、同じように 20 センチ近くてもうすぐ満 2 歳のもの (大) 1 匹と、もうすぐ満 1 歳の 5 センチ前後のもの (小) 4 匹、合計 5 匹になった。小 4 匹の方は30cm キューブ水槽で飼っているんだけど、たぶん 60cm の方に合流させてもだいじょうぶだろう。30cm キューブでは何か熱帯魚でも飼うかな。

ということで、記録と、死んだ金魚への弔いを兼ねて。

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