東京都水道歴史館へ行く。
東京都の水道の歴史で、個人的に一番気になっていたのは、関東大震災で代田橋〜淀橋浄水場
間の玉川上水新水路 (今の、甲州街道北側にある笹塚〜初台あたりの水道道路にあった) が
損傷を受けた後、甲州街道に暗渠を設けた経緯である。展示ではこれに関しては触れられて
いないが、3F の図書館? 資料室? には資料がある。
淀橋浄水場に関する資料を見ると、9月1日関東大震災で損傷した新水路は、(たしか) 同月
13日に復旧したらしい。つまり、すぐに甲州街道地下の水路を作ったわけではなかった。
あらためてウェブを調べてみると
http://www.tamariver.net/jouhou/tamagawashi/parts/text/043134.htm
にも書かれているようだが、昭和に入ってからの甲州街道の道路拡張計画に合わせて、暗渠を
設置することになったようだ。このウェブページでは 10 インチと書かれているが、資料
ではたしか 2100 ミリのパイプだったと思う。工事の写真も載っていて、人がパイプの中に
立って作業していた。とすると、現在甲州街道下を走る京王新線などはこのパイプを
再利用するのは無理だっただろうな、と思う。
などというように、この図書館? 資料室? はなかなか興味深い。16:30 が閉館で、
1時間前に入館した僕はしかたなく閉館時間に退出したが、なぜか地下鉄の資料なども
あるので、時間のある時にまた行くならかなり楽しめそう。