高尾天狗トレイル 2007

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昨日、走ってきた。コースマップは こちら。参加募集時に公表されていたものとは変更された。

結果はあまりよくなく 10:50 発の 14:17 着で 3 時間27 分というタイム。10km を走り終えて 18km のゴールの様子を見ていたうちの奥さんによると、ボリュームゾーンというか、人がたくさんゴールする時間帯を過ぎてからのゴールだったらしい。

反省点:

* 18km といったら、平地なら文字通り朝飯前に走るくらいの距離なので、最初から飛ばしていってもだいじょうぶだろう、という想定のあまさ。実際は 3.5 km 地点にある給水所で、もう平地で 10km 以上キロ 5 分きりのペースで走っているくらいの疲労度だった。え? まだ 3km 過ぎなの? という感じ。そこからの登りがコース上一番きつく長いものだったが、その途中から周りのペースについていけなくなってしまった。とにかく、ずーっとゼーハーというつらい呼吸のまま進んでいく感じだった。

* 単純に山を登っていくための筋力が足りていないのと、湘南国際マラソンの時と同様、汗のかき過ぎ+電解質の補給不足とで、10km 過ぎから太ももやふくらはぎがつりそうになる状態に。途中給水所が何カ所かあるので、自前でスポーツドリンクなど持たずにスタートしたが、給水所での給水では追いつかないくらい汗をかくし、給水所の給水は水だけなので電解質の補給ができない。周りを見ても、ハイドレーションシステムと呼ばれるような、バックパック () に水などを大量に入れられるものを背負って走っている人が多い。今後、山を走る時は必須だと思う。あと、脚のつりやすさは個人的な傾向だと思うので、念のため塩や電解質のサプリも持つようにした方がよさそう。


脚がつりそうになってからは、これまた湘南国際マラソンの時と同様、立ち止まってストレッチとマッサージを繰り返した。今回は 12km 地点あたりで歩けなくなるくらい、かつ立ってストレッチすると別の部位がつりそうになるような状態だったので、どかっと地面に座って休憩しながらストレッチ+マッサージもおこなった。この休憩だけで 10 分はロスしたと思う。

正直、両足がつる直前の状態でほとんど歩けないという状況ではリタイアしようかと思ったが、「リタイヤします!」と言ってもそこは車の入れない山道だし、荷物のあるゴール地点まで歩かざるを得ないのは目に見えているので、それくらいならと思いだましだまし歩いていった。不思議なもんで、13km 地点くらいまでの最後の急な登りを越えたあたりから、だいぶ解消してジョグペースで走れるようになった。12km 地点の給水所でパワージェルを補給したのも多少効いたのかしら。これに、どれくらい電解質系の成分が含まれているんだろうか?

ということで、まったく慢心していたと反省。つらさはフルマラソンとほとんど変わらない感じだった。

マラソン (あるいは平地でのラン) が、いかに同じペースを保ち、終盤に体力を温存するか、そのために巡航ペースとなる速度を上げていくかという競技であるのに対し、トレイルランはつらい上り坂に耐えて登り、下りは下り坂を活かして駆け下りる (体を運ぶことに関してほとんど体力がいらない) という競技で、負荷の増減が大きくペース配分が読めない。なのでマラソンより、事前のコース把握によるペース配分と、上り坂に耐えられる強い心肺能力と筋力が必要。特に後者は平地を距離重視で走っているだけではなかなか身に付かないと思う。

トレイルラン用シューズを買ったアートスポーツ渋谷店の店員さんから、トレイルランでは下りで平地のランでは想像がつかないようなスピードを楽しめると聞いていて、ウェブで調べてもそこがマラソンランナーとトレイルランナーの実力差になるとのこと。なので、最初の坂はけっこう下り勾配に任せて駆け下りてみたが、これはかなり気持ちいい。マラソンでは決して味わえない、トレイルランの醍醐味と言ってもいいと思う。普段あまり走らないうちの奥さんも、これが楽しかったと言っていた。小学生の頃、丹沢大山の下りをぴょんぴょん飛び跳ねながら降りてきたりしていたが、あれをさらに高速で行う感じ。また、がっしりとしたトレイルラン用シューズだと、多少の木の根や岩や砂利なども気にせず、ガシガシ駆け下りられる。滑りそうな場面でも意外とグリップしてくれるし。

最後までずっとそのペースでは行けなかったが、去年春大山登山したとき、下りで膝は痛くなるし、脚に力が入らなくなってしまい膝が笑ってしまうし、という状態だったことを考えると、その後走り始めて筋力が全然違う状態になったんだなという実感がある。不正確な言葉の選び方かもしれないが、「隔世の感」というか。

ただ、下りはスピードが出る分、危険な状況を把握してブレーキをかけて減速したり、足を踏み外さないような注意力、つまるところ集中力が必要。後半になってくると、その辺に自信が持てなくなるため、スピードを出せなくなる。正直、下りのスピードこそ快楽だから、それを最後まで楽しめるようにトレーニングを積むんだと思う。


もうね、ふだん平地を 10km 走って、たまに 20km くらい走っても筋肉痛にならなくて、そこそこ力がついてきたと思っていたけど、山を走ってみると自分の筋力や心肺能力, 持久力なんて全然なんだと思い知らされる。でも裏を返せば、こういうトレーニングをすれば、もっと力をつけられるということもわかった。ランニング仲間の O が頻繁に山歩きをするのも、実はこういうトレーニングを兼ねているんじゃないかと思ったり。

18km でひーひー言っているくらいなので、ハコネの 50km とかハセツネ(日本山岳耐久レース) の 71.5km とか当面無理だと思うけど、来年もこの大会にはぜひ出たいと思う。うちの奥さんもまた出たいと言っていた。コースの各所や給水所に立っているボランティアの方の応援も暖かく励みになるし、アットホームな雰囲気もいい。走った後にふるまわれるスパゲティや、出店で買って食べたうどんなどもおいしかった。そういえば、ゴール後は生ビールも売ってた。あまりに疲れていたので僕としては珍しく飲まなかったけど、来年は楽しくあのビールを飲むのを目標にしよう。

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いちおう nike+ のグラフを。もともとロードを走ることを想定している装置なので、山だと全然距離表示が違ってしまう。最初のうち、この距離表示に惑わされてしまったという面も。ちなみに、タイムが異なるのは、休憩中ワークアウトが自動的に中断してしまったため。

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コメント(5)

 おつかれさまでした。僕はトレイルのレースは未経験です。
じつは筋力強化を意図して山へ行き始めたわけではないのだけれど、結果的には太腿はひとまわり太くなったと思います。それがこれからのレースタイムの結果にどうあらわれてくるか。
 一般的には危ないと言われているけれど、山はいつも独りで登ります。ストイックに、わがままに。

なるほど、筋力強化は意図してないんですね。

さすがに複数人で登った方がいいなというところに行くようなら、声かけてください。体力的についていけるかわからないけど、興味あるので。

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このページは、notoが2007年10月 8日 13:23に書いたブログ記事です。

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