アスワン: クレオパトラホテル

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アスワンのホテルとして選択したのはクレオパトラホテル。地球の歩き方によると「アスワンの中級ホテルの中では最大規模で、かなり豪華な感じ」とのこと。このホテルを決める時はまだ Lonely Planet を読んでいなかったので、地球の歩き方の説明と値段で決めた。

AsiaRooms.com でオンライン予約でき 1 泊 44 US ドルだった。予約後 AsiaRooms.com から連絡が来て、空港まで無料で迎えに行くから便名と到着時間を教えてほしいとのこと。

Mr. NATO の紙を持ったおじさんの名は Hassan で、ドライバーは別の人。Hassan は助手席に乗り込み、途中通りかかった場所の説明を丁寧にしてくれる。単なる無料送迎にしてはとても親切。で、明日はどこに行くのかと聞くのでアブシンベルに飛行機で行くと言うと、空港への送迎やイシス神殿, アスワンハイダムへのショートツアーの提案をしてくる。

ホテルにチェックインするとロビーのソファーに座ってプランの話をしようと言う。いろいろ値切って

* ホテル → アスワン空港の移動: 40 エジプシャンポンド

(アスワン空港〜アブシンベルのフライトについては日本で手配済み)

* アスワン空港 → アスワンハイダム → イシス神殿 → ホテル (各種入場料やイシス神殿の島へのボート代, 移動費用, チップ込み, 2 人分): 60 US ドル

* さらに翌日のホテル → アスワン空港の移動: 40 エジプシャンポンド

ということに落ち着いた。

空港-市街間のタクシーの相場が地球の歩き方で片道 25 ポンドのところ、僕が勘違いして35 ポンドと思い込んでいたので、まず移動代はタクシーより片道 15 ポンド (= 300 円) 高くついた。

で、アスワンハイダムにはどう行っていいのかわからず、入場料が10 ポンド/人。イシス神殿は、ホテルのあたりからタクシーをチャーターして往復 20 ポンド、ボートが往復で 35 ポンド、入場料が 40 ポンド/人。金額がはっきりしている分を積み上げると 2 人で 10*2 + 20 + 35 + 80 = 155 ポンド。今思うとアスワンハイダムは、アスワン空港からの帰りなので空港からホテルのタクシー代くらいを見ておけば良くて 25 ポンド。そう考えると総費用は 180 ポンド程度。これは日本円で 3600 円程度なので、US ドルなら 33ドル程度だったはず。

ということで、後から冷静に計算してみると結果的に 3000 円ちょっと高くついたが、まぁいっかという感じ。

ちなみに、この Hassan はお金を前払いしてほしいと言う。疑ってかかると、領収書を書くからと言う。まぁドライバーの手配もしなければならないだろうし、半分前払い、半分後払いがある意味フェアだと考え、半額払うことにする (残額は翌日ショートツアーの最後に払ってほしいと言われしかたなく払ったが、きちんと翌朝も迎えに来た)。領収書はノートを 1 枚破って書いたもの。それのサインを見てこの Hassan という名前がわかった。


クレオパトラホテルを出る日、他の客も同じようにチェックイン後、迎えの人とショートツアーの交渉をしていたし、もしかすると空港への迎えはホテルが費用を払っているのではなく、Hassan のようなツアー会社あるいはガイドが持ち出しで行っているのかもしれない。持ち出しでも、空港から現れる客と最初にコンタクトできることにメリットがありそうだし。ツアーの交渉時は、ホテルのスタッフはまったく立ち会わない。

ちなみに、街を走っているタクシーは日本ではクラシックカー扱いをされそうな古い車が多い。見た目が今の車とまったく違う。Hassan たちの車はカローラくらいのサイズの 10 年ちょっと落ちくらいのヒュンダイで、ボディのデザインは最近の車に近い。Hassan たちはそれをちょっとしたアドバンテージだと思っているようだ。それでも排気が室内に漏れてきてキツい。きっと排気ガスを車の後部に通すパイプに穴があいていて、ボディの下部にも穴があいているからだと思う。日本でこの状態では車検を通らないと思う。

ちなみにタクシーの相場より値段が高いのは保険があるからだとか言っていたが、証書も見せない保険なんて無視していいと思う。

ということで、このホテルに泊まるなら、ショートツアーの値段交渉は必要経費を積み上げて、きっちりやった方がいい。まだまだ下げることはできると思う。あと、ツアーを使わず早めにタクシーとの交渉に慣れてしまってもよかったかなと思う。


さて、部屋に通され、トイレを使おうとすると水がうまく流れない。水をためるタンクを見ると、水がうまくたまっていないようだ。フロントに行き、その旨を伝えると、さっそくフロントのおじさんが部屋まで同行してきてトイレのタンクを開けてみる。いろいろいじって試すがなおらないことがわかると、部屋をすぐに変えてくれた。新しい部屋ではそのおじさんがまずトイレを流してみせて、だいじょうぶだねと確認してくれた。Lonely Planet では unfriendly staff と書かれていたが、そんなに悪くないと思う。

地球の歩き方 2008-2009 版に載っている写真は、実物より明るく補正されていると思う。実際はもうちょっと暗くてくすんだ部屋。雰囲気はアテネのゲートホテルにかなり近い (と言っても誰もわからないだろうけど)。

バスルームも古く、バスはユニットバス程度で狭いが、まぁ何とかなる。不潔な感じはないし、お湯もしっかり出る。テレビはほとんど何も映らない。1 チャンネルだけなんか映るが砂嵐だらけという感じ。冷蔵庫もなかったと思う。

結論から言うと豪華でもなんでもないけど、1 泊 5,000 円程度と考えると悪くはない。十分実用的。


あと、朝の 5:00am くらいになると、イスラム教の寺院/礼拝所のスピーカーからアザーンというものが大きな音で流れ始める。Wikipedia によると「アッラーフ・アクバル」の 4 度の繰り返しから始まるとのこと。確かにそう言っていたような。日本のお経や民謡のように節回しのようなものがあり、声を出している人は自分の声が街中に響き回ってちょっと得意げな感じなのかも。意味的には「いざや礼拝に来たれ」という内容らしいが、たぶん日本の選挙カーよりうるさい。Tripadvisor などのレビューで文句をよく見かけるけど、これはエジプトの市街地だったらどんなホテルでもしかたないと思う。高級ホテルの多くが市外にあるのはこれを避けるためかもしれない。もしかしたら、市内にあっても二重窓だったりするんだろうか。そういうホテルに泊まっていないのでわからない。

アスワンでは毎朝 7:00 過ぎくらいに出かける予定があったので、これが鳴って目が覚めたら身支度を整えるというようにいい生活のリズムができた。


朝ご飯は宿泊費に含まれていて、こんな感じ:

コーヒーか紅茶か聞かれるのでコーヒーを頼むとインスタントコーヒーをポットに入れたものを持ってきてくれる。

まぁこのホテルに関してはこんな感じ。悪くなかったような。


Hassan というガイドは、最初の日だけでなく、翌日のアスワンハイダムでも丁寧に説明してくれたし悪い人じゃないかもなぁと思っていたんだけど、そのホテルへの帰り、食事をするなら Nubian Restaurant がいいという。Lonely Planet を見ると、明らかに Nubian House Restaurant という似た名前の別のレストランの方が評価がいいんだけど。で、あんまりその評価には触れずに Nubian House Restaurant というのもあるんだねという話をすると、Nubian Restaurant の方がいいレストランだし近い。Nubian House Restaurant はここから 10km も離れているとか言い出す。Lonely Planet を見る限り 10km というのはさすがに嘘なのでがっかり。翌朝迎えに来たのは別のガイドで、彼の去り際がこれだったので後味が悪かった。なんか少し高い料金も失敗したかなという気がしてくる。

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このページは、notoが2008年2月12日 00:15に書いたブログ記事です。

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